カナディアンロッキー アシニボインハイライントレイル(前編)
- 投稿者
-
川﨑 哲郎
キャンピングリサーチ 西宮山口店
- 日程
- 2014年08月29日 (金)~2014年09月01日 (月)
- メンバー
- 京都店 川﨑 その他1名
- 天候
- 1日目 曇り時々晴れ 2日目雨のち曇り時々晴れ 3日目晴れ時々曇り 4日目 曇り時々晴れ
- コースタイム
- 1日目 サンシャインデイロッジ(130)ハワードダグラスレイク(150)ポーキュパインキャンプ場
2日目 ポーキュパインキャンプ場(180)オグレイク(120)アシニボインロッジ(30)レイクメイゴッグキャンプ場
3日目 レイクメイゴッグキャンプ場(100)ナブレット(65)ナブピーク(100)アシニボインロッジ(25)レイクメイゴッグキャンプ場
4日目 レイクメイゴッグキャンプ場(30)アシニボインロッジ → ヘリコプターにて下山
- コース状況
- 「アシニボイン・ハイライントレイル」
カナダのマッターホルンと呼ばれるマウント・アシニボインを目指して歩く
「アシニボイン・ハイライントレイル」
全長28キロで高山植物で有名なサンシャインメドウズとアシニボインの
間近にあるアシニボインロッジをつなぐトレイルです。
<アクセス>
予算や歩く方向にもよりますが、今回個人の場合のアクセス方法を
紹介します。
バンフ → サンシャインスキー場
サンシャインスキー場に連絡して交渉の結果、バンフまでピックアップ
してもらい、サンシャインデイロッジまで直接入ることができました。
アシニボインロッジ → バンフ
アシニボインロッジからヘリコプターでキャンモアの町へ行き、
そこから路線バスでバンフへ帰りました。
※ヘリコプターはアシニボインロッジへ連絡して予約しました。
個人の場合、アクセスはかなり制限されます。
バスが走っていない、タクシー呼べない、乗らないレンタカーを
借りる費用がもったいない、などかなり悩みました。
最終的に日程を調整し、ヘリコプターの飛ぶ日に合わせ出費を決意して、
ようやく個人でアクセスすることができました。
ヘリコプターは贅沢にも感じますが、遊覧飛行と考えるとなかなか有意義で
良い経験になります。
<ガスカートリッジ>
バンフにはたくさんのアウトドアショップがありましたが、
日本でみかけるメーカーはプリムスぐらいでした。海外のプリムス
ですので完璧な互換性とは言えませんが、イワタニプリムスのバーナー
に、海外プリムスの缶で使用ができました。EPI、スノーピークは
売っていませんでした。(バンクーバーではスノーピークも売ってました)
<気になった注意点>
日本ではテントの前で普通にごはんをつくったりしますが、
カナダでは必ず離れた場所に食事を作るスペースがあり、そこで
調理するようにしてください。これはテント場に臭いを残さないという
ことで、もちろん熊対策です。
また、臭いのする残飯や食品はすべて所定の熊よけBOXに収納してください。
<トレイル状況>
道はよく整備されており、迷うことはほとんどありません。
標識も充実していました。
<おすすめ書籍>
カナディアンロッキー ハイキングガイド(クラックスパブリッシング)
- 難易度
-
感想コメント
アウトドア先進国のトレイルを歩きたくてカナダへ行ってきました!
カナディアンロッキーには無数にトレイルがあり、今回はカナダのマッターホルン
と呼ばれるマウント・アシニボインを目指して歩く「アシニボイン・ハイライントレイル」
を歩いてきました。
ここを選んだ理由は、日本の槍、スイスのマッターホルンと同様に
マウントアシニボインのシルエットがカッコ良すぎてこの山を
追いかけてみたくなったからです。
歩く距離もさほど長くなく、アップダウンも少ない高原帯を歩くこの
ルートはカナダ初心者の私にも優しいルートでした。
日本で2泊3日のテント泊の山行をこなせる方なら充分歩けるかと思います。
カナダのトレッキングの良さを一言で言うと、「スケールが大きい手つかずの自然」
に尽きると思います。
特に度々現れる「メドウ」(草原)はいちいち尾瀬ぐらいの大きさがあり、
これぞ草原、というそのものでした。
メドウにはたくさんの花が咲き、日本では考えられないくらい小動物
の楽園となっていました。
そして熊などの野生動物との健全な距離感が保たれており、それを守るハイカー
のマナー、システムなどたくさんの配慮がなされていたことなどが印象に残りました。
この結果「手つかずの自然」が守られているのだなと思いました。
「手つかずの自然」は決してほりっ放しではなく人間が手を加えて
こそ保たれるものなんだと思います。
日本でも山に関心を持つ人が増え、かつ日本の自然を誇るモラルが
根付き、自然が保たれることを願うばかりです。もしくはそのような人を
増やすのが私達の仕事なのかもしれませんね。
ぜひ皆様も一度カナダのトレイルを歩いてみてください!
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。