松陰ゆかりの道~東蒲原・諏訪峠
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2015年01月20日 (火)~2015年01月20日 (火)
- メンバー
- 土屋ガイド
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 柳新田集落(20分)林道分岐(10分)一里塚(30分)あづま屋【諏訪峠】(5分)
電波塔(20分)579mピーク(5分)電波塔(40分)柳新田集落
- コース状況
- コースはすべて新雪の上を歩くのでスノーシュー、わかんが必要です。
峠に出ると風が強いので暖かい手袋があると心強いです。
- 難易度
感想コメント
諏訪峠は阿賀野川沿いの旧会津街道にある峠で、幕末に吉田松陰が脱藩して東北へ向かう際に利用したルート上にあります。松陰が越えたのは何と真冬(!)で、現在のように整備されていない雪深い道を、寒さに耐えながら、雪に阻まれながら、やっとの思いで乗り越えたそうです。峠には困難の跡が刻まれた石碑が残っていますが、この日は雪に完全に埋もれていました。
雪の無い時期はハイキングに丁度良い道で、歴史を感じさせる石畳が敷かれているそうです。今は積雪が2mを越えますが、集落の終点までは除雪されているので、そこからスノーシューやワカンで進むことができます。土屋ガイドはこの地域に精通しており、静寂に包まれた冬の森は特におすすめだということでご一緒させてもらいました(^^)
集落からは谷に沿って進み、途中T字路の分岐に差し掛かると後方の景色が開けて、麒麟山や角神などの有名な温泉街のある津川の町並みを見渡せます。スノシュートレッキングとはいえ、ここは雪深い津川の地、止まって景色を眺めているとすぐに体が冷えてきます(>_<)
緩やかな傾斜を登りつめると杉林の中にあづま屋が現れ、そのすぐ先は眺めの良い開けた場所になっています。この辺りが諏訪峠で、北側の真っ白な裏五頭が目に飛び込んできましたが、風の通り道なので冷たい強風が一気に体を冷やし、あまり長居することができませんでした。
さらに進んだところに電波塔があり、丁度良い風除けになったので陰に隠れて休憩することにしました。そこからは一際高い棒掛山の勇姿を臨めます。そこからさらに登ったところに579mの無名峰があり、眺めが良さそうなので登ってみることに。途中我々に気付いた真っ白な野ウサギが慌てて逃げていきました。この日出合った動物は野ウサギだけでしたが、滅多に姿を現さないそうなのでラッキー(^^)でも驚かせてごめんなさい(;_:)
無名峰からは東側に聳える飯豊の前座の山々が白く輝いていました。ひときわ目立っていたのはやはり飯豊の最高峰・大日岳。南側に視線を移すと、会津方面にとんがり帽子の磐梯山、まだ登ったことの無い御神楽岳も真っ白でした。いつまでも眺めていたいところでしたが、じっとしていると本当に寒い!早々に下り、今度は木漏れ日差し込む森の中でカモシカ探し。足跡もあり、何となく気配はするものの姿は見えず。土屋ガイドは何度も見ているそうなので期待していましたが、この日はとうとう出会えませんでした。
季節はまだまだ冬ですが、ホオノキの芽からは樹液が垂れていたり、ウスタビガの蛍光グリーンのさなぎが枝にぶら下がっていたり、春を待つ動植物の息吹きがところどころに感じられました。いつもの登山とは違ったゆったりとした時間を過ごせて大満足です(^◇^)
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