沢登り(奥三河、栃ノ木沢)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2017年06月03日 (土)~2017年06月03日 (土)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
栃ノ木沢コース駐車場-(180分)-大滝-(55分)-遡行終了点-(55分)-栃ノ木沢コース駐車場
コース状況
愛知県新城市の国道151号線から鳳来湖を目指し、湖沿いに北東に回り込み、「しゃくなげの里」というキャンプ場を100mほど進んだ所に駐車スペースがあります。途中から道は狭くなりますが、駐車スペースまで道は舗装されており、数台駐車可能です。

沢が駐車場の裏手を通っているので、即入渓できます。そしてその直後から、いきなりナメ滝が現れます。この沢はナメ滝が多く、とにかく滑りやすいです。突破できない滝もあり、それらを巻くための岩登りでも、ひと苦労させられる所があります。核心部の大滝は高さが15mほどあり、岩も逆層気味でヌメッているので、単独の場合は、よほどの熟練者でもない限り、巻いた方がいいでしょう。ただ、残置ピトンが滝の中に見受けられたので、パーティーの場合は、安全を確保した上で挑戦してみるのもいいかもしれません。

遡行距離はそれほど長くなく、速い人なら2時間もあれば遡行が終了できると思います。ただ、今回は沢登りが初めてというメンバーもいましたし、登れそうな滝はロープを出して果敢に挑戦していったので、だいぶ時間がかかってしまいました。

遡行終了点手前で沢が分岐し、前回単独で来た時は左をとったのですが、今回は右をとりました。前回ほど明確に登山道にぶつかるという感じではありませんでしたが、それでもヤブ漕ぎもなく、大した苦労もせずに登山道に出ることができました。ぶつかった登山道は、右方面に進みます。「乳岩登山口」の看板に導かれれば正解です。

登山道はほぼ明瞭で、途中の乳岩登山口方面との分岐さえ間違えなければ、問題なく駐車場に戻れるでしょう。分岐点には案内板もあり、「栃ノ木沢口」方面を目指します。遡行終了点から、ゆっくり歩いても1時間ほどで駐車場に帰れると思います。

今回は、ヒル被害はありませんでした。
難易度
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感想コメント

去年の秋に、単独で来たこの沢に、今回は山仲間と一緒に来てみました。

前回は慎重に何とか通過できた逆層ヌメリ滝5m。今回はロープを使って、みんなで登ることができました。しかし、前回同様にいくつかのナメ滝は時間をかけましたが全く登れず、やはり巻くことに。15m大滝も、しばらく景観を楽しんでから早々に巻き始めました。ただし巻きも、もろい岩場や緩い斜面など、結構際どい箇所が出てくるので、最大限の注意は必要です。

しかし、やはりこの沢のナメ滝は綺麗です。全体的には樹木に覆われた暗めの沢ですが、ナメた綺麗な岩の上を歩いていけば、気分爽快というものです。問題なく登れる小滝も結構あるので、ちょっとした登攀気分も味わえますよ♪滝の登攀に何度も挑戦していると、今回のように時間がかかってしまいますが、高巻きもうまく組み合わせて順調に歩ければ、全行程も3~4時間ほどでこなせるので、サクッと行ってサクッと登れる、浜松から近場のオススメの沢です。

フォトギャラリー

駐車場のすぐ裏に沢があります。30秒以内で入渓できます。

いきなりナメ滝が始まります。

傾斜は緩いですが、滑るので慎重に。

小さな滝で、突破は簡単そうに見えますが、足がかりが少なく、腕力が必要です。また、釜も割と深いです。

岩の間を縫って、沢を軽快に歩いていきます。

登れるがやや手こずる。そんなレベルの小滝が続きます。

ここも、壁際をへつりたいところですが、足場があまりなく、結局は水に浸かってしまうハメに。

左に見えるナメ滝はツルツルで、登るのは難しいです。右側から巻くことに。

釜とナメ滝。水も結構綺麗です。

爽快なナメ滝が連続します。ただし転ぶと、十数m滑っていってしまいます。転倒注意!

この滝は、流芯を攻めても登れます。

15m大滝。これは登るのを諦めて、滝の右側から高巻きます。

清らかな水の流れ。

ある程度の体力があれば、順調に歩けます。

水量は少ないものの、ナメ滝が多く、まるで整備された歩道のよう。

ここも、釜と傾斜の緩いナメ滝。

分岐点に来ました。前回は左をとりましたが、今回は右に進んでみます。

最後の滝。これを右から巻くと、間もなく登山道にぶつかり、約660m地点で遡行終了となります。

登山道を鳳来湖方面へと進みます。道は整備されていて歩きやすい。

遡行終了点から1時間ほどで駐車場に戻ってこれます。お疲れ様でした!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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