巻機山~米子沢~

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2017年08月30日 (水)~2017年08月30日 (水)
メンバー
佐藤ガイド、他2名
天候
曇り
コースタイム
駐車場(15分)入渓点(40分)2段25m滝(30分)4段40m滝(120分)ゴルジュ帯(60分)大ナメ(30分)二俣(10分)避難小屋(120分)駐車場
※井戸尾根下山
コース状況
・連日の雨で水量多かったです。
・中盤に土砂崩れ箇所あり。豪雨の影響か巨岩、倒木、雪塊がゴロゴロしていました。通過は問題ないですが早めに。
・水温は低め。山の上も秋の風が吹いています。上だけでも着替えがあると安心です。
・登山口、避難小屋トイレあり。
難易度
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感想コメント

 久しぶりの沢登り。本当は沢登りまくりたいのですが、沢をやる友達がいないので佐藤賢ガイドのツアーに参加しました。朝まで降ってた雨も登山口に着いて漸く止み、駐車場から山頂部が見えたので今日は最後まで行けるかも。幸先の良いスタートが切れました。

 入渓後はゴロゴロした河原をしばらく歩くだけですが、体も丁度良い具合に暖まり緊張もいくらかほぐれました。そして最初の25m滝。ここはロープを出さず右壁を登って乗り越えます。次にナメ滝の右岸の草付きをひたすら登ります。踏み跡は明瞭なので沢登りにおいては問題ないですが、登山に置き換えると超急登、草や根っこで滑り易く、どろんこ必至、まったくもってひどい道です。まだ沢慣れしていない者にとっては少しばかり試練です。休むことなく次の滝、左岸を登ると釜の深い35mの滝が出現。ここで初めてロープを出してもらいました。水が冷たいので出来るだけ流れの中心は避け、クラックに身を潜めるように登攀。ホールドがあまり無かったような気がしたので、足が短いのになぜかステミングして登りました。

 登り切ってゴーロ帯を進むと大きな怪獣のような雪塊に遭遇。周りを見渡すと崩れ落ちた大岩や木の根が両脇を塞いでいました。連日の雨で土砂が崩れたようです。巻き込まれないよう早々に通過、その後も大小の滝を越え、へつりをトラバース、残置ハーケンに助けられつつ無我夢中で登った先に、ハイライトの大ナメ滝が待っていました。振り返ると雲海の上に聳え立つマッターホルン大源太山。視線を戻せばどこまでも続きそうな美しい滝。今日は上まで行けそうだし、気付けば青空も見えるし最高のロケーション・・・と気を緩めてしまったせいか、足を滑らせ転落、そのまま5mほど流され少し深い場所で漸く停止しました。あのまま流され続け、滝壺まで落とされていたらと思うと・・・恐ろしいです。ナメをナメてはいけませんね。私にとっては一番の核心でした。

 そんなハプニングも乗り越え、終了点が近づいてくると湿原のお花たちが出迎えてくれました。ハクサンコザクラ、ダイモンジソウ、キンコウカ、タテヤマリンドウ・・・沢筋の花は登山道に比べて遅くまで残っているようです。ここは天国でしょうか。いえ私はまだ生きているみたいです。
 避難小屋で休憩の後は井戸尾根を下山。クライミングで酷使した足腰には一層長く感じられました。標高が高くツメが美しい程、下山は辛くなるような気がします。

 沢は危険要素が多いですが、達成感と景色の素晴らしさは言い表せないほど。もっと練習を積んで、再び絶景に会いに行きたいです。

フォトギャラリー

米子沢といえばこの大ナメ!

スタートはゴロゴロの河原歩き。

最初の滝は左岸を登ります。

藪から出てくると40mの大滝。

佐藤ガイドは滝に突っ込んでるけど。

私はクラックを登りました。

ナチュラルプロテクション~。

少し雨が当たってきました。

出た怪獣!のような雪塊。

何と鋭利な。自然の造形美。

必至に登りながらふと咲いていた花に癒される。

ドボンしたくないよね。慎重にトラバース。

逆層気味。サイドやアンダーで効かせて。

雲海に浮かぶ鋭峰・大源太。

階段状だけどもろい岩もあるので注意。

この後恐怖が待ち構えているとも知らずに・・・。

ナメはナメてはいけません。

最後のシャワークライミング。

終了点。緑が鮮やか。

小屋が見えたー。助かったー。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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