晩秋北アルプス 笠新道で抜戸岳へ ~ 新雪の杓子平は気分爽快でした

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投稿者
伊藤 岳彦
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日程
2017年11月09日 (木)~2017年11月10日 (金)
メンバー
単独行
天候
コースタイム
新穂高温泉(70分)笠新道入口(260分)杓子平(80分)抜戸岳(60分)杓子平(180分)笠新道入口(55分)新穂高温泉
コース状況
※ 本文をご参照ください
難易度
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感想コメント





笠ヶ岳遠望



厳しい冬の訪れを静かに待つ北アルプスへ。
新雪眩い杓子平を越え、稜線から望む初冬の大観はやはり素晴らしいものでした。






  2017/11/9(木) 曇のち晴

新穂高温泉[10:22]…笠新道入口[11:28]…杓子平[15:09]



  2017/11/10(金) 晴

杓子平[7:19]…抜戸岳[8:35]…杓子平[9:51/10:48]…笠新道入口[13:13]…新穂高温泉[14:22]







■ 杓子平で日が暮れる

ふと気が付くと、登り始めからずっと聞こえていた蒲田川左俣の瀬音が聞こえなくなっていました。
風がない。鳥がいない。音がない世界。

そして標高2,200mを越えると完全な雪道となり、天気は回復に向かい始めました。
雪が白い。空が青い。色の少ない世界。

そこで新雪を踏みしめる感覚は、毎年のことながら、とても新鮮な気持ちを呼び起こしてくれます。
日頃雑念に煩わされているのが嘘のように、心が浄化されていくような気がします。

















ここは笠新道。杓子平まであともう少しのところまで来ました。
振り返ると、雲の上に浮かび上がる新雪の槍穂高。
久しぶりに見る雪嶺の美しさにしばし目を奪われてしまいました。





杓子平に着いたのは、15時過ぎ。


 ↑ 杓子平に着きました

笠ヶ岳は依然雲の中ですが、抜戸岳を望むことはできました。





日暮れまでまだ時間はありますが、平らなところで早く横になりたいという欲求に勝てなくなってしまいました。
夜になっても笠ヶ岳山荘辺りまで歩いてやるくらいの意気込みで、ドンキで乾電池を山ほど買ってきたのに、相変わらず軟弱です。
極上の平坦地を見つけて、パパッとテント設営。
杓子平の雪はとてもきれいで、水分を多く含んでおり、水作りがとても快適。
久しぶりに高山で見る夕焼けはとてもきれいなものでした。









■ 稜線へ

翌朝は快晴の下、稜線を目指します。
11月上旬としては結構雪があるような気がしますが、まだハイマツの全てが埋まるほどの積雪がある訳ではないので、どこでも好きなところを歩ける感じではありません。
残雪期は尾根伝いに最短距離でガンガン登った記憶がありますが、今回は夏道を忠実に辿った方が効率的に思えました。
夏道の白ペンキの印は所々大岩に書かれているので、それを目安に順調に高度を上げていきます。


 ↑ 抜戸岳を目指します


 ↑ 笠ヶ岳がはっきり見えます


 ↑ 穂高から陽が射します


 ↑ 穴毛谷を見下ろす


 ↑ 何となく夏道が分かります


 ↑ 徐々に傾斜がきつくなっていきます


 ↑ 白ペンキがくっきり見えます


 ↑ そんなに雪は深くありません


 ↑ 振り返ると雄大な穂高


 ↑ 槍から南岳までの稜線


 ↑ もうすぐ稜線です





■ 初冬の大観

稜線に出ると、一気に空が広がります。
抜戸岳。標高2812.8m。
広大な青空の下、北へと遥かに重畳と連なる雪嶺。
もはや何も言葉がいらない世界です。


 ↑ 笠ヶ岳を望む


 ↑ 笠ヶ岳をアップで


 ↑ 白山も見えました


 ↑ 槍と飛騨沢


 ↑ 北を望む


 ↑ 雄大な薬師岳


 ↑ 重厚な黒部五郎岳


 ↑ 乗鞍岳と御嶽


 ↑ 打込谷を見下ろす

大展望を恣にした後は、穂高を真正面に望みながら雪の大斜面を駆け下りました。


















      





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フォトギャラリー

笠ヶ岳を遠望する

標高2,200mを越えると雪道となります

杓子平まであともう少し

ようやく杓子平です

夕暮れの杓子平にて

翌朝は快晴 抜戸岳を目指します

笠ヶ岳もはっきりと見えました

穂高から陽が射します

穴毛谷を見下ろす

何となく夏道は分かります

白ペンキを目印に登っていきます

振り返ると穂高

槍から南岳への稜線

もうすぐ稜線です

笠ヶ岳をアップで

槍と飛騨沢

雄大な薬師岳

黒部五郎岳を望む「

乗鞍岳と御嶽を望む

自分のトレースを辿って、大斜面を駆け降ります

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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