黒百合ヒュッテで絶品ビーフシチュー
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2022年01月26日 (水)~2022年01月26日 (水)
- メンバー
- 銀座店 小室
- 天候
- ガス時々晴れ
- コースタイム
- 渋の湯(130分)黒百合ヒュッテ(100分)東天狗(60分)黒百合ヒュッテ(100分)渋の湯
- コース状況
- ・渋の湯駐車場は宿の玄関で受付、支払してからでないと駐車できません。順番間違えると叱られます。受付は必ず1人で。コロナ禍なので2人以上で行くと注意されます。
・渋の湯までの道路はある程度除雪されてますがスタッドレスは必須です。FFでぎりぎり、4WDなら安心です。駐車場にトイレあります。
・黒百合ヒュッテのランチは9時~14時まで。外トイレは200円です。
・東天狗の登りはトレースが様々についています。左に行きすぎると雪庇の張り出しあるので注意。岩稜混じりの急斜面もあるのでルートの見極めは慎重に。
- 難易度
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感想コメント
久しぶりの天狗岳、今回は黒百合ヒュッテ名物のビーフシチューが目的のグルメ山行。天狗が初めてのスタッフと一緒に遠路はるばる出かけてきました。
唐沢鉱泉か渋の湯どちらを起点にするか迷いましたが、雪道運転は自信が無いので、確実に除雪されてる渋の湯コースを選択。登山口に着いたら、駐車する前に宿まで行って受付をします。渋御殿湯のおかみさんの口調は相変わらずで、へこへこしながら支払いをして駐車証を受け取りました。
空は少しどんよりとしていましたが八ヶ岳ブルーに変わることを願って、真っ白な雪の森に足を踏み入れました。
黒百合ヒュッテまでは雪があっても踏み固められていて、とても歩きやすい道です。アイゼン無しでも歩行できますが、荷物の多い方や滑るのが怖い方は、最初からアイゼン装着してもOK。丁寧な歩き方を身に付けるために、私達は敢えてそのまま歩くことにしました。
平日ということもあり、すれ違ったパーティーはわずか2組。休日は大人気の山もこの日は静寂を取り戻したようです。真白い森の中を歩くこと2時間ほどで黒百合ヒュッテに到着しました。
雪山へ行く時は朝はしっかり食べるようにしていますが、数時間歩いただけでお腹がグーグー。朝は控え目というコム氏は、私以上に頭の中がビーフシチューで一杯のようでした。当初は山頂へ行ってからランチする予定でしたが、お腹と相談して、腹ごしらえしてから登るプランに急遽変更、一先ずビーフシチューでパワーチャージすることにしました。
天気の良い土日ともなると、ビーフシチュー目当てのお客さんで行列ができるそうですがこの日は貸切り。ほろほろのお肉と野菜はとても味わい深く、静まり返った小屋の中で最後の一滴までシチューを堪能しました。
お腹が膨れて充電完了したら、いよいよ天狗へ向けて登り開始。中山峠に到着してからピッケル、バラクラバ、オーバーグローブを装着しました。天狗の庭に出ると、グレーの空に双子の天狗がにょきっと屹立しており、風も強くて何だか今日はあまり機嫌が良くないみたい。期待した八ヶ岳ブルーは半ば諦め、取り敢えず行けるとこまで行ってみることにしました。
天狗の庭を越え東天狗の基部まで来ると、先を行く登山者がゆっくりと急斜面を登っているのが見えました。ここからでは天狗のピークが見えず、強風でトレースもすぐ消えてしまいます。同行者もいるので先輩としてミスは許されません。GPSで現在地確認、コンパスで進行方向のチェック、慎重なルートファインディング。先ほどまでのほのぼの登山はどこへやら。できるだけ楽しんでもらえるよう、緊張は顔に出さないようにして安全第一で進みました。
急登が終わるといよいよ天狗の鼻のような岩稜帯。さらなる強風。振り返るとしんどそうな顔。風が落ち着く場所でサングラスからゴーグルへ切り替えもらいました。すると突然元気になったコム氏、私も元気をもらい岩場を無事切り抜けることができました。ゴーグルは偉大なり。やはり雪山必須アイテムとして欠かせないギアだと思います。
東天狗へ到着すると風がさらに強まり、対岸の西天狗もガスがかかり始めました。今回は西は諦め下山することに。下りでは同じ北八ヶ岳の個性的な山々が印象的で、円錐で形の良い蓼科と、ゴツゴツした稲子岳が目立っていました。稲子岳南壁はマルチの古典ルートだそうで、来年ぜひ登ってみたいです。
下れば下るほど空は穏やかになり、いつの間にか青空も。雨女と雨男、こんなところでまた力を発揮してしまいました。
黒百合ヒュッテで装備を解除し、来た道を引き返します。雪山ベスト行動食の話題で盛り上がっていたら、うっかりルートミス。唐沢鉱泉への道を間違えて進んでしまいました。はっきり分岐が出ているのにお喋りに夢中で全く気付かず。初歩的なミスを犯してしまいがっくしです。当たり前ですが、ジャンクションでは立ち止まる癖を付けようと誓いました。
下山後は縄文の湯でほっこり。小腹を満たしつつゆっくりと帰路に就きました。
今回の雪山も学ぶことがたくさん、大変充実した休日となりました。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。