早月尾根で日帰り劔岳
- 投稿者
-
本田 康之
イオンモール各務原店
- 日程
- 2022年09月05日 (月)~2022年09月05日 (月)
- メンバー
- イオンモール各務原店 本田康之
他1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 馬場島駐車場(3分)早月尾根登山口(40分)松尾平(170分)早月小屋(140分)2800m地点(50分)劔岳(150分)早月小屋(180分)松尾平(30分)早月尾根登山口(3分)馬場島駐車場
★トータル休憩入れずに12時間23分★
- コース状況
- アプローチ
・公共交通機関はありません
・国道8号北馬場から県道46号・県道333号で馬場島へ
①馬場島公共駐車場、その上にも駐車スペースあり(キャンプ場にトイレ・水場あり)
②早月尾根登山口には慰霊碑(試練と憧れ)が数体あります
③松尾平まで上がると、一旦平地になります。標高1000mの標識とベンチがあります
④平坦地がしばらく続きますが、このあたり泥道が多い
⑤平坦地が終わると立山杉の巨木帯が続く尾根道に変わり、ひたすら登ります
⑥早月小屋手前になると鎖場と梯子が出てきますが、難しさはありません
⑦早月小屋にはトイレがあり、売店で水やジュースが販売されてます
⑧早月小屋から先、樹林帯を抜けると、だんだん尾根が細くなり、鎖がついた岩場やザレた岩場がでてきますので落石注意
⑨2800m看板からは岩場が連続し、獅子岩やカニのハサミ岩の鎖トラバースがあります
⑩山頂近くは完全に岩しかありませんが山頂は以外に広いです
⑪下山時は「早月」という赤マーキングを見失わないように下ります
⑫立ち寄り湯は上市の湯神子温泉が600円(13:00~21:00:不定休)
- 難易度
感想コメント
劔岳(つるぎだけ・2999m)は日本百名山の一つで一般ルートとしては最難関の山とされ、山頂直下では岩稜伝いの鎖場・梯子が連続するルートになり、メインルートの別山尾根には「カニのタテバイ」「カニのヨコバイ」という鎖場も存在します。
また氷河に削り取られた氷食尖峰は「岩の殿堂」とも「岩と雪の殿堂」とも呼ばれています。大学の頃はよく長次郎谷・平蔵谷・三ノ窓雪渓を駆け上がった思い出があります。
今年は久しぶりに劔岳へ登る予定にしていましたが、何度も悪天候で延期を余儀なくされ、今年は今日が最後のチャンスでようやく晴れがやってきました。日程がとれなくなったので日帰りで標高差2200mの早月尾根を選択、早朝からヘッドランプ行動で仮眠もほぼできないまま出発しました。出発も3;30と遅れをとりましたが、周りはほとんどトレランスタイルで途中でどんどん抜かされていきます。早月小屋まではほぼ樹林帯の中でおひさまに当たらないので暑くはなく快適のような感じですが、無風な上に日本海側ということで湿度が高く、多めに持ってきた水もどんどん減っていきましたので早月小屋ではコーラを一気飲み、水2㍑も補充。早月小屋まで1400m近く標高を上げてきたから当然か。
早月小屋からはだんだんヤセ尾根が増え、左に小窓尾根、右の大日岳の稜線と室堂がよく見えます。同じような岩峰を乗っこしてはトラバース気味に進み、気が付けば周りは岩ばかりの岩稜帯、鎖場のトラバース、直登と高度を稼ぎ、7時間かけてようやく山頂へ。山頂には15人ほどでほぼ早月尾根組のような感じ。久々に来た劔岳ですが、いつもガスっていた印象があり、岩稜の上ですが以外に広かったです。風は吹いていますが、全く寒くなく、9月でも暑いくらい。気が付けば、他の登山者は下山してしまい、独占状態で存分に写真撮影し、往路下山開始しますが、寝不足がたたり、失速気味にゆっくり下山。
山頂は11時に出発しましたが、まだ早月尾根を登って来る人とすれちがいます。
早月小屋までガスが立ち込め、先が見えないのもありますが結構長く感じ、ヘトヘトになりながら下山。早月小屋ではまたコーラを補充で元気を取り戻すも、だんだんペースが落ちてきます。行きしなに暗くて見えなかった下部は実は立山杉の大木の宝庫でその根っこに苦労しながら、松尾平。松尾平からもこんな急なとこ登ってたんだねという感じの階段を伴う遊歩道で、もう疲れた頃にようやく馬場島へ到着。
結局休憩なしで12時間23分。
馬場島では出身大学山岳部の先輩の慰霊碑に手を合わせてきました。
本当に長く、蒸し暑く、まだブヨがいなかったのが幸いですが、7・8月の真夏は無理だろうという感想です。さらに東海北陸道の夜間通行止をくらい、帰路でもくたびれた一日でした。
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