晩秋?初冬? 表日光連山縦走を楽しむ。
- 投稿者
-
大島
横浜西口店
- 日程
- 2023年10月26日 (木)~2023年10月27日 (金)
- メンバー
- 天候
- 晴れ時々曇りのち遠雷
- コースタイム
- 霧降高原(45分)小丸山(90分)赤薙山(90分)一里ヶ曽根(120分)女峰山(30分)唐沢小屋
唐沢小屋(50分)女峰山(40分)帝釈山(50分)富士見峠(50分)小真名子山(130分)大真名子山(120分)志津峠(5分)志津小屋(180分)三本松バス停
- コース状況
- 道は明瞭。案内もしっかりとあります。
北側、西側で雪が薄くある場所も。もれなく地面凍結付き。
水場 稜線はほぼ不可。唐沢小屋下は豊富。志津小屋は不可。
気温は早朝小屋内で3℃。
霧降高原線 1日4本 日光駅行最終15時12分
湯元奥日光線 1時間に1本以上 行楽期は日光駅行のバスは中禅寺湖以降は座れない場合もある。
温泉:奥日光湯元温泉、光徳温泉、中禅寺温泉、やしおの湯他多数あります。
観光:戦場ヶ原、湯滝、竜頭ノ滝、華厳の滝、いろは坂、日光社寺など多数。
グルメ:水羊羹、湯波、お団子、たまり漬けなど このほか観光地なので多数。
車の場合:駅周辺のコインパークに駐車しバス移動で周回可能。
グーグルマップに小屋や水場の画像を差し込んであります。
- 難易度
感想コメント
久々にホームマウンテンの「女峰山」へ行ってきました。
男体山もしばらく行っていなかったのでそのまま抜けてしまおうと「表日光連山縦走」で計画したのですが…
◇10/26(木)
電車を乗り継ぎ東武日光駅に着いたのは8時過ぎ。
駅前のバス停から霧降高原行きのバスが出るまで30分ほど時間がありましたので駅の売店でおにぎり弁当を。通りのコンビニまで行ってちょっとおやつの買い足しをしてバスに乗車。平日であれば例年では5名もいれば乗っている方だったのですが 今年はなんと15名くらいの乗客。なんだか日光の山も人が増えているようです。
霧降高原にはレストハウスがありレストランも併設しています。トイレや自販機、駐車場も完備されているのでとても便利です。準備を整えたら出発しましょう。1445段の天空回廊を登りきると大展望が楽しめます。小丸山まで抜けると赤薙山が望め、笹原の中を歩く気持ちの良いトレイルとなります。森林エリアになるころには足元に少し前日に降った雪が残り冬が近づいて来ているのが感じられました。赤薙山からはアップダウンを繰り返しながら奥院跡、一里ヶ曽根と歩きます。一里ヶ曽根まで来ると今日の目標地点の女峰山が望めます。
山並みに白い筋が見えます。この先は北側に登山道がついていることが多いので昨日の雪が残っているのでしょう。
稜線のみ磁場はちょろ…ちょろ…と言う感じで余程困っていなければ汲む気は起きないような状態でした。
そして崩落地横の急登。雪と地面の凍結で滑りやすく、岩は冷え切って手がかじかみそうです。ここからしばらく右に切れているので足元に気を付けながら歩き、三角点下の岩場まで来ました。日当たらないので先ほどと同じような状態。下りで通るときは特に注意が必要でしょう。ここを登りきるとハイマツ帯となります。雪と霜が解けたのか濡れていました。午後なのでそれほどではなかったですが朝一の場合はよく濡れそうです。
ガスのかかっていた山頂は流れてわずかですが景色を楽しむことが出来ました。皇海山、奥白根山、谷川岳、燧岳、会津駒ケ岳、那須連峰、高原山、筑波山と360度の大展望。歩きごたえもあり良い景色。控えめに言って最高の山です。 今日の宿泊地は約100m下の唐沢小屋。急な下りと足場の悪いガレ場を下り少しの時間で辿り着きます。
小屋はとてもきれいに整備されていてゆっくりと過ごせます。水場はさらに約100m下にあり涸れることのない水場です。さすがに細くなっていましたが2リットルが15秒ほどで溜まりました。この水はとても美味しく翌日降るだけなら持って帰ることが多いです。
17:00…温度は7℃。暖かい合鴨鍋とうどんで身体を温めました。
◇10/27(金)
3:30起床。室温3℃。
朝食後、軽く掃き掃除をして出発。
ベースレイヤーにアクティブインサレーション、レインジャケット、ネックゲイター、ブレスサーもインナーグローブの防寒スタイルで登りだします。ガレ場を登りきるころには身体も温まったのでアクティブインサレーションを脱ぎます。山頂には日の出の時間の少し前に到着。日の出を待ってから帝釈山を目指しました。女峰山山頂からの下り出しは岩場となっていて雪と岩の表面の凍結でなかなか嫌らしい感じに。慎重に足の置き場を選らびゆっくりと下りました。そこからしばらく痩せ気味の尾根歩き。両側の景色を楽しめる気持ちの良い道です。帝釈山からは1時間ほどの下り富士見峠へと出ます。左へ進めば男体山や裏見の滝方面へ行くことが出来るので1つのエスケープポイントです。最悪の場合、テントを張ることも可能なくらいスペースはあります。
富士見峠からわずかで小真名子山のガレ場となります。火山性の土壌なので地面は緩く崩れやすいので後続がいるときは特に落石に注意する必要があります。電波反射板を過ぎるとすぐに山頂です。小真名子山から深い森の中の鷹ノ巣と言うコルに降り、再び登り返えすと大真名子山の山頂です。山頂の少し手前に崩落で登山道が切れている場所がありましたので巻くときにはご注意を。
大真名子の下りで2PTとすれ違い、途中で熊の唸り声を聞いたという情報を得ました。クマ鈴を鳴らしラジオをつけていましたが時々、声をあげ、歌い、笛を吹くなどしてさらに存在をアピール。特に志津峠直前の背丈くらいの笹薮ゾーンは賑やかにしました。薮は特に怖い…。
志津峠を通り過ぎ志津小屋に入り昼食をとっているとラジオにノイズが入り始めました。雷が近づいているようです。さて、どうするかと悩んでいる内に ドカーーーンと言う轟雷が。どうにも北方面のようでしたがその後も東側からもゴロゴロと鳴る音が。男体山の上部は隠れる場所が少ない…そんなところで遭遇でもしたら最悪なので今回は男体山は諦めて下山することに。
志津峠からの裏男体林道は舗装路でとても歩きやすい道です。紅葉が楽しめ2時間ほどのハイキング気分でした。
三本松のバス停がある場所はお土産物屋さんなどもあり食事なども可能です。
時間と体力に余力があれば戦場ヶ原を少し歩いて竜頭ノ滝あたりまで歩いてしまってもいいかもしれません。
季節外れの雷で男体山こそ登れませんでしたが充実した山歩きでした。
表日光連山は登り下りの多いルートで最大標高差約1100m。距離約20km。
一泊二日で抜けようとするとどちらかが10時間以上の行程となるでしょう。
西と東では天気の変化の仕方も違くどのポイントからでもエスケープルートは長くなり営業小屋は一切なく水場も乏しい中級車以上向けのコースです。登山の基礎が身についてから楽しめるルートだと思います。
登山に自信がついてきたらチャレンジしてみませんか?
ちなみに秋の行楽期は観光で混雑しますので日光駅まで通常より時間がかかります。今回は神橋まで2時間ちょい。※通常湯元~東武日光駅で90分。一周回って上でゆっくりし夕方になってから降りてもいいかもしれません。
〈主な装備〉
バックパック カリマー クリーブ30
登山靴 ローバー バルドGTX
寝袋 羽毛量250㌘相当 SOLエマージェンシーライトヴィヴィ
ウェア
ノースフェイス エアリーLSシャツ(常時)
ファイントラック ドライレイヤーベーシック(常時)
ファイントラック ポリゴン2ULジャケット(早朝)
バーグハウス ケープラスジャケット(早朝〜午前)
マーモット トワイライトパンツ(常時)
ME パウダーデュベ90
ナンガ ライトダウンパンツ
小物
ソト ウインドマスター
エバニュー バックカントリーポッド
ユニフレーム バーナーシート
グダー サングラス
ペツル アクティカ
レッドレンザー ML4
A2care
他
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。