涼を求めて沢登り 首まで浸かる奥多摩・水根沢

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2024年06月24日 (月)~2024年06月24日 (月)
メンバー
山の先輩
天候
晴れ
コースタイム
水根駐車場(15分)入渓点(30分)登山道橋(30分)2段滝(60分)崩落箇所(20分)登山道(30分)水根沢駐車場
コース状況
・水根駐車場にトイレあり。
・入渓は水根沢キャンプ場の広場の下から。
・滝壺はどこも深くへつる時足がつかない箇所もありました。胸元まで浸かるので猛暑でも低体温になります。レインウエア着用しての遡行がおすすめ。
・半円の滝前のゴルジュ上部は土砂崩れが起きていました。倒木が折り重なり、その先の様子がわからなかったのでここで脱渓しました。突破できなくはないようです。
・奥多摩駅のもえぎの湯は月曜日休み。氷川の三河屋旅館の日帰り入浴を利用しました。1100円と高めですが、静かで良い湯でした。
難易度
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感想コメント

 猛暑の季節がやってきました。酷暑の低山歩きは一先ずお預けして、これからは沢登りのシーズンです。沢登りは一昨年からほぼお休みしていたので、初級でいつでもリタイアできる奥多摩の水根沢へ行ってきました。
 ただここ最近の大雨でかなり増水し、水流に抗えない場面もありました。越えられるか不明瞭な滝は高巻きしてみましたが、巻く方がかえって困難で結局懸垂で降りました。初級の割にはなかなかハードで、泳ぎが苦手な人には困難な沢だと感じました。

 当日は奥多摩でも30℃を越える猛暑日。水温は割りと低めでしたが、入渓してしばらくはレインウエアを着ずに歩いていました。
 沢登りは登攀だけでなく、持っている道具を駆使して危険を回避しながら突破する、総合力を問われる山行です。その中でも私は沢歩きが苦手な方です。足下は岩だらけで平らな所は皆無、滑る所もあれば思っていたより深かったり。不明瞭な水の中は、足を置いてみないと安定しているかどうかがわからないので、まず歩き慣れる必要があります。スムーズな足運びができるようになるのが目下の課題です。

 緑が綺麗な流れの中を歩いていると最初の小滝が現れました。初っ端だからそんなに深くないだろう。そう思って進んでみると太腿まで潜り少し焦りました。
 その先も右岸をへつり、左岸をへつり、岩稜越えが厳しくなると水面に下りるも胸まで浸かり、その冷たさで小さな悲鳴を上げてしまいます。たまに足がつかない場所では僅かな岩溝に手をかけ、潜らないよう必死に進みました。
 何度か繰り返すうちについ滑ってしまい、そのまま釜にスライダー。立て直そうと踠くも水流に阻まれ進めません。仕方なく脇に逃げて頭だけは出しました。耳に水が入るほどのずぶ濡れ状態、今年最初の沢で全身ドボンするとは思いませんでした。

 その後も際どいへつりはロープを出したり、届かない箇所ではショルダーで越えたり。日帰りの一発目にしては内容の濃い沢登りでした。おまけに水に浸かっている時間が長かったため、いつの間にか冷えて震えが止まらず低体温になりかけていました。猛暑の奥多摩で低体温症になるとは。沢での体温管理は注意しなければなりません。ドライレイヤーをウォームにしたり、お湯を入れた山専ボトルも沢によっては必要となります。
 ゴルジュがみるみる深くなってくると、ドボンを怖がらず突っ張りで越えなくてはなりません。突っ張りの心構えはしていましたが、滝の上部は土砂で覆われ倒れた木が折り重なっていました。突破したレコも上がっていましたが、突破できる自信もなく別の山旅も控えていたので、ここで潔く脱渓。右壁の決して良くはないガレ場を登り、登山道に出ました。

 ようやく人心地着いたのでここでお昼休憩。六ッ石山もしくは鷹ノ巣山から下りてきたハイカーとすれ違いましたが、汗でびっしょりの清々しい表情をしていました。さっきまで水に濡れて、びっしょりガクブルだった私たちとは大違いです。
 下山したら濡れた体を癒しに温泉へ。奥多摩の日帰り入浴の定番、もえぎの湯は残念ながら月曜日休み。代わりに氷川キャンプ場近くの三河屋さんでリフレッシュしてから帰りました。

【使用ギア】
○30mダブルロープ×1
○7mm×7mアクセサリーコード×1
○ハーネス/ブルーアイス・コーカスプロ
○ザック/ミレー・プロライター30+10
(ザックは25~30程度がちょうど良いです。ハーネスを装着するのでウエストベルトは細目がおすすめ)
○シューズ/渓流・KR-3XR

【着用ウエア】
○アンダー/ファイントラック・ベースレイヤークール
○メリノウール150ベースレイヤー
○タイツ/ファイントラック・フラッドラッシュ

フォトギャラリー

緑が眩しい水根沢谷。今日は暑い!

長年使ったフェルトソールが減ってきたので初のラバーソールで挑みます。

ここから入渓。ハーネスやヘルメットを装備します。

まだ安全地帯。

苔ついてる岩もありますがラバーの調子は良かったです。

流れが白い。やはり水量は増えてます。

へつるへつる。

寒いと思ってる暇はない。

深く足がつかない、水泳やってて良かった。

ミレーのザックもびっしょり。

登り過ぎたので懸垂下降します。

突っ張るぞと意気込んだらこの有り様。ひどい倒木。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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