【百名山】皇海山クラシックルート
- 投稿者
-
渋民 萌奈
名古屋栄店
- 日程
- 2024年10月29日 (火)~2024年10月29日 (火)
- メンバー
- 他1名
- 天候
- 曇りのち雨/無風
- コースタイム
- 2:42 銀山平登山者駐車場 → 3:41 一の鳥居 → 5:01 庚申山荘 → 6:23 庚申山 → 9:07 鋸山 → 11:14 皇海山 → 13:33 六林班峠 → 16:17 庚申山荘 → 17:42 一の鳥居 → 18:41 銀山平登山者駐車場
- コース状況
- 庚申山荘から鋸山までは緊張感のある急登や岩場がつづき、鎖やロープ、はしごなどが多く設置されています。
下りで使用したトラバースルートは、背丈以上に伸びた笹の藪漕ぎがつづきます。特に六林班峠付近の藪漕ぎは踏み跡が不明瞭な箇所があり、道迷いの危険大です。
実際私も迷いました……!すぐに正しい道に戻れたのでよかったですが、道を見失って360℃見渡すかぎり笹の世界になってしまったときは絶望しました……。
全体を通して道が不明瞭な場所はいくつもありますが、反射板やピンクテープなどが随所に設置されているので、見落とさないように注意が必要です。
特にヘッドライトの光に反射してくれる反射板は、日の出前や日没後の行動時、遠目にもよく見えてとてもありがたかったです。
現在、ルート上にある庚申山荘は利用停止となっています。(※緊急時の避難は可能)
トイレには鍵が掛けられており使用することはできません。水道の蛇口からは水が出ていたので水分補給はできそうでした。
また"お山巡りのみち"は岩盤の崩落により通行不可となっていました。
登山口について
■銀山平登山者駐車場
無料の駐車場で、トイレはありません。
登山専用駐車場という看板があり、登山届を出すポストも設置されています。
今回は前・後泊とも登山口近くにある「かめむら別館」に宿泊しました。オーナーさんは気さくな方で山に詳しく、朝食をお弁当にしてくださったりとても親切にしていただきました。
・かめむら別館
〒321-1500
栃木県日光市足尾町銀山平5488
一泊二食付 / ¥8000〜
天気・気温
太陽ののぞく曇り空から、夕方以降は雲が増え、日没後は雨が降りはじめました。
気温は5℃〜10℃と低かったですが、風もなく、汗もかかず、とても歩きやすい気候でした。
- 難易度
感想コメント
百名山達成を目指して、クラシックルートで皇海山へ。
主流だった群馬県側からのルートは栗原川林道の崩落の影響で2020年から通行止めとなり、現在は栃木県側のクラシックルートから登るしかありません。
ただでさえ歩行距離の長いクラシックルートですが、さらに途中にある庚申山荘が2024年の春に利用できなくなってしまい、日帰りを余儀なくされた結果かなり難易度の高い山となっています。
山と高原地図によるとコースタイムは約14時間、最後まで元気に歩けるかな…と、登る前は不安でいっぱいでしたが、登り終わって振り返ると、急峻な岩場や藪漕ぎは楽しく、うってかわって穏やかな樹林帯は紅葉がきれいで、さまざまな変化に富んだとても面白い山でした。
岩場は鎖がない箇所があったり頼りなさそうなロープのみがついていたりと、個人的には8月に登った劔岳よりも緊張感がありましたが、その分達成感も味わえます。
はじめての藪漕ぎはとても楽しく、背丈よりも高い笹藪をガサガサとかきわけながら進んでいく道のりは、まさに冒険のようでした。
いつもは山でのんびりご飯を食べるのが好きなのですが、今回はそんなことをしている余裕はないということで、おにぎりやいなり寿司、ゆで卵などをひとつずつラップにつつみ、こまめに食べることにしました。
1時間おきに食べつづけることで、ロングルートでも途中でエネルギー切れを起こすこともなく、手も汚れません。この方法とてもおすすめです。
紅葉は見頃で、山頂付近はもう葉が落ちていましたが、中腹あたりの山肌は赤や黄色に色づいていました。下りのトラバースルートを歩いてる途中からぱらぱらと雨が降り出したのですが、雨でもなだらかな樹林帯は歩きやすく、霧の中に鮮やかに浮かび上がる紅葉が印象的で記憶に残っています。
下山した次の日は、観光で日光の中禅寺湖へ。
こちらも紅葉まっさかりで最高でした!
服装・装備
・レインウェア…………ノースフェイス/クライムライトジャケット、パンツ
・パンツ…………………ノースフェイス/アルパインライトパンツ
・ドライレイヤー………ファイントラック/ドライレイヤーベーシック
・ベースレイヤー………ノースフェイス/ロングスリーブ フラッシュドライ3Dクルー
・ミドルレイヤー………マムート/ソフトシェル、薄手のフリース
・ダウンジャケット……マムート
・靴………………………スポルティバ/トランゴトレックマイクロEVO GTX (販売終了)
・インソール……………スーパーフィート/ブルー
・ザック…………………ノースフェイス/テルス28
・水筒……………………プラティパス/ソフトボトル1l、山専ボトル500ml
・トレッキングポール…ブラックダイヤモンド/ディスタンスカーボンFLZ
・グローブ………………ノースフェイス/シンプルトレッカーズグローブ
・ヘッドライト…………ペツル
・ヘルメット……………サレワ
▲▲▲追記▲▲▲
皇海山、とにかく長くて下山直後はもう行きたくないと思っていたはずなのですが、こうしてレポートを書きながら思い返していると、今度行くときは新緑の季節もいいな、などとついまた行く計画を考えてしまいます。
しんどいから行きたくないけど、しんどいから行きたい…そんな魅力にあふれた山でした。
※書かれている内容は2024/10/29時点のものです。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。