師走の賑やかな雲取山
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2024年12月26日 (木)~2024年12月26日 (木)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 鴨沢(140分)七ッ石小屋(45分)ダンシングツリー(60分)山頂(50分)ダンシングツリー(25分)七ッ石山(15分)七ッ石小屋(90分)鴨沢
- コース状況
- ・奥多摩駅~鴨沢バス7:40発に乗りました。帰りは鴨沢発16:28。これを逃すと最終が18:40です。
・七ッ石小屋から先の稜線で冷たい風が吹いてきます。手袋、ニット帽、一枚羽織るなど防寒対策必要です。
・日影で積雪あり。チェーンスパイクは使いませんでしたが、年末以降必要になると思います。
・山頂避難小屋下のトイレは紙ありません。
- 難易度
感想コメント
最近しっかり山を歩いていなかったので、トレーニングを兼ねて、東京都最高峰・雲取山に行ってきました。当初は歩荷&耐寒訓練と意気込んでテント泊する予定でしたが、当日の朝は大寝坊してしまったので、翌日日帰りすることにして初日はクリスマスをゆっくりと過ごしました。
翌日は始発の電車で奥多摩駅へ。この時期は登山を開始するまでの移動が寒くて辛いです。ホッカイロを両ポケットに忍ばせ、ホットドリンクを飲みながら温かくして鴨沢バス停まで向かいました。
この日も関東らしい冬晴れの朝。歩き出すと徐々に暑くなり、いつの間にか手袋やニット帽は脱ぎ捨てていました。
奥多摩駅からバスに乗り、鴨沢からスタートする人は平日でも意外と多く、日帰り装備もあれば山小屋泊と思しき容量のザックや、60Lクラスの人もいました。奥秩父まで縦走するのでしょうか、ピッケルを差していた若人もいました。正月休みが始まっているのか、とにかく様々な方達が登っていました。しかも皆歩くスピードが速く、あっという間に姿が見えなくなって、取り残された私は少々焦りました。冬になって体力が落ちているのか、はたまたクリスマスケーキを食べ過ぎて体が重いのか、あれこれ考えながら進んでいたら、いつの間にか先頭を歩いていました。先程前を歩いていた方達は、疲れたのか生気のない顔で休憩しています。長距離の山はバテないようペース配分が大事ですね。
鴨沢からの登山道でお気に入りの場所は、防火帯の草原が広がる稜線です。七ッ石山から雲取山を繋ぐ尾根で、コメツガ林の中を富士山や奥秩父の広大な眺めを見ながら歩くことができます。初めて歩いた数年前もこの景色の中を歩いて雲取山が好きになりました。
一方の三峯方面は神聖な杉林が林立して凛とした空気が漂い、鴨沢とはまた違った雰囲気です。三峯に下って、西武秩父駅で美味しいご飯とお風呂のプランも考えましたが、最終バスを調べていなかったので今回はパスして鴨沢ピストンにしました。
この稜線で目を引くのが、ダンシングツリーといわれるコメツガの一本木です。雪によって根本が曲がったのでしょうか?この日も踊るように立ち、行き交う登山者を励ましていました。この木が見えるとゴールは近いはず。そう思って悠長に構えていましたが、なっかなか着きません。地味にきつい上り坂が最後に3回くらい連続します。到着したのはお昼を回った頃でした。
これまであまり休憩していなかったので、山頂でお昼も兼ねて大休止。三峯から登ってくる人もたくさんいました。
お腹が膨れたら来た道を下ります。バスに乗らずに石尾根を辿って奥多摩駅までいっそヘッデン下山しようか。とも考えましたが、行きにはパスした七ッ石山へ登り返したら、なかなかきつくて縦走する気持ちは消え失せました。
そのまま下りるのも勿体ないので、七ッ石小屋へにゃんこに会いに立ち寄りました。カメラを向けてもそっぽを向くのに、背中やお尻はお触りさせてくれるツンデレにゃんこでした。さらにちょっかいを出そうとすると、小屋の方に「今から下るの?急ぎなさい!」と注意されたので仕方なく下り始めました。
七ッ石小屋の小屋番さんは無計画な登山者には厳しいと聞いてましたが、やはり注意されてしまいました。是が非でも下ってやると意気込み、予定通り16時のバスには間に合いました。最後は少し駆け足でしたが。
奥多摩駅までの道路はカーブが多く、疲れもあって少しぐったりしました。日帰りでも行ける山ではありますが、やはり一泊した方が余裕のある楽しい登山ができると思います。
年中無休の雲取山へ、冬にしか見れない景色を探しに行くのも厳冬期の雪山とは違った味わいがあるので、年末年始山行にもおすすめしたいです。
【使用ウエア】
アンダー▶ミレー/ドライナミックメッシュ
ベース▶アイスブレイカー/メリノウール200
中間着▶ミレー/スルーウォームフーディ...今回新調したフリースで、寒い稜線でもジャケット羽織らずとも温かく重宝しました。フード付なのでニット帽やネックウォーマーも不要でした。雪山でもアクティブインサレーションとして活躍できそうです。
【使用ギア】
ザック▶カリマー/クリーブ20...水2Lと行動食、山専ボトル、レインウエアなどを詰めました。
シューズ▶サロモン/Xワードレザーミッド...幅は広めなので私の足には合いません。ゆったりした靴が好きな方にはおすすめです。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。