関西の雪山(45) 奥の畑から行く清水頭・雨乞岳
- 投稿者
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本田 康之
イオンモール各務原店
- 日程
- 2025年02月27日 (木)~2025年02月27日 (木)
- メンバー
- イオンモール各務原店 本田
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 駐車地(20分)岩ヶ谷林道登山口(82分)奥の畑分岐(43分)シオジの大木(30分)県境稜線への小尾根(22分)県境稜線(15分)清水頭(30分)南雨乞岳(12分)雨乞岳(20分)西峰(14分)一の谷分岐(20分)奥の畑分岐(74分)岩ヶ谷林道登山口(15分)駐車地
- コース状況
- アプローチ
・マイカーは国道421号山上小学校前から県道188号189号で甲津畑へ。集落には入る前に
左折し、茨川沿いに集落を抜け、除雪されています永源寺グリーンランドを目指します
・公共交通機関は近江鉄道八日市駅から永源寺支所までちょこっとバス南部御園線、
永源寺支所からは甲津畑までちょこっとバス甲津畑線があります
①マイカーは永源寺グリーンランド分岐から少し入ったところが限界
②岩ヶ谷林道起点にゲートがあり、ここに鈴鹿10座の標識があります
③岩ヶ谷林道起点からすぐに広場があり千種街道案内図があり参考になります
④岩ヶ谷林道沿いは急斜面のデブリを注意
⑤桜地蔵尊を過ぎて、しばらくで避難小屋があります。木で鍵がしてあり、入口のトタンを開けると開けれます
⑥ツルベ谷出合から先、沢沿いのトラバースが多くなり、歩きずらい
⑦奥の畑は蓮如上人旧跡手前の橋を渡った箇所から右へ行きます(標識あり)
⑧序盤の残置ロープがある狭いトラバース部分がやや難所
⑨奥の畑谷沿いに数回の渡渉を繰り返しながら登ります(マーキングあり)
⑩奥の畑は下の畑、上の畑の2段あります
⑪上部にシオジの大木というシンボルツリーがあります(標識あり)
⑫ここから右手に近くなった県境稜線を見ながら、登れそうな尾根を登る。奥に進んで緩い小尾根かその手前の小沢を上がるのが楽そうです
⑬県境稜線まであがると清水頭までは緩い稜線で快適です。南雨乞岳方面はやや急坂ですが、危険個所は全くありません
⑭南雨乞岳~雨乞岳も広い尾根
⑮雨乞岳から左側に見える緩やかな尾根が西尾根で西峰は標識はないが突き出た台地
⑯西尾根は中間部が急傾斜でマーキングが少しあります。下部で一の谷というテープがあり、この分岐を左へ行くと沢沿いで奥の畑谷へ合流、まっすぐ進めば尾根沿いで蓮如上人旧跡近くの千種街道にでます
⑰立ち寄り湯は永源寺温泉八風の湯が1300円(10:00~22:00 無休)
- 難易度
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感想コメント
雨乞岳(あまごいだけ・1237m)は鈴鹿第二の高峰で愛知川源流の山に当たります。
鈴鹿主稜線からは西に離れるも、鈴鹿セブンマウンテンの最高峰で一面、笹で覆われた優しい様相。
場所柄、滋賀側からも三重側からも遠い存在で冬季は鈴鹿スカイラインが冬季通行止の為さらに遠い存在になります。以前、3月に三重側の御在所岳経由で群界尾根を東雨乞岳・雨乞岳とたどったことはあり、長く感じた覚えがあります。
雨乞岳の南にある南雨乞岳から西に続く稜線には清水頭というピークがありますが、この区間、グリーンシーズンは深い笹原も雪が降れば快適な稜線に変わります。
今回はこの清水頭から雨乞岳を向かう為、スノーシューを持って出かけました。まずは滋賀側の甲津原から旧千種街道をたどります。先週、雪が降った分、岩ヶ谷林道入口までは車で入れず、除雪されている永源寺グリーンランド手前から歩きます。薄いトレースのみで靴上程度の雪の量なのでツボ足で進みますが、たまにデブリ越えがあるので歩きにくいです。さらにツルベ谷出合から雪が深くなるのでスノーシューを装着するも、沢沿いの嫌なトラバースが苦労します。
蓮如上人旧跡手前の橋から奥の畑谷へ向かいます。この先はマーキングはありますが、登山道ではありません。分岐から最初の一登りも沢にバサッと落ちる小さな雪壁で苦労し、
その先の残置ロープがかけられた細いトラバースもスノーシューでは苦労します。ここを越えれば、奥の畑谷沿いに右へ左へと渡渉しながらマーキングをたどります。
奥の畑は鈴鹿の秘境の一つで、奥の畑谷源流部の清水頭北麓に広がる平原でかっては畑として使われてたようです。紅葉時は素敵な森で今の時期はスノーシューフィールドになります。どこが奥の畑というのははっきりしませんが、シンボルツリーと呼ばれるシオジの大木というのがあります。
さて、清水頭は右上にある県境稜線沿いですが、できる限り奥の畑谷を詰めて、登りやすそうな斜面を上がるといいですが、マーキングは結構、上の方についています。奥の畑峠へ上がる沢地形を上がるのもよいですが、それより奥の小尾根が傾斜が緩そうなので、これを使いました。ここまで来るとスノーシューが快適であまりはまらず、快適に登高でき、あっという間に稜線に立てました。位置的には奥の畑峠から南雨乞岳方面へ向かう最初の岩峰上でしたので、戻る形でまずは清水頭へ。ここからでもきれいな緩やかな稜線で雪庇だけ気をつけながら広い稜線をスノーシューで歩けました。この先に続く綿向山も真っ白です。清水頭まで行くと、折り返しで南雨乞岳へ今度は急な登りを進んでいきます。
南雨乞岳からは東雨乞へのこれまたきれいな稜線、清水頭へ続く絶景の稜線がしっかり見渡せます。この辺りも平原でスノーシューがまさに快適です。
すぐそこの雨乞岳からの下山ルートは杉峠より短距離のに西尾根を下降します。ここも冬季限定のバリエーションルートでたまにマーキングがある程度です。西尾根は西峰で方向が変わり、急下降していきます。結構、下った箇所に一の谷分岐があり、このまままっすぐ行けば尾根通し、一の谷へ下ると元の奥の畑の末端部にでます。今回は一の谷を下って行きました。途中から沢沿いですが、下部で水が出てきたら、右へ左へ進みながら、朝歩いた箇所に合流しました。下部までしっかり雪があるので苦労しませんが、雪解けが進むと歩きずらくなるでしょう。
旧千種街道まで戻ると、グサグサになった登山道を戻りました。
念願の清水頭へ積雪期に行けてよかったです。
①ウエアー(冬の低山)
インナーは(フォックスファイヤー)長袖Tシャツ (GORETEX)ウィンドストッパー長袖
ボトムスは(マウンテンハードウェアー)3シーズンパンツ
アウターは(バイレス)GOREレインスーツ上下
②ギア
登山靴は(ノースフェイス)ヴェルトS4K グレイシアGORE-TEX、
ザックは(カンプ)30㍑、
足周りは林道以外はスノーシュー
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。