大菩薩の名渓 小室川谷遡行 ~ 猛暑が嬉しい珠玉の沢旅

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投稿者
伊藤 岳彦
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日程
2013年07月10日 (水)~2013年07月11日 (木)
メンバー
単独行
天候
晴時々曇
コースタイム
▼ 7/10(水)
三条新橋ゲート (30分) 小室川谷出合 (90分) 松尾沢出合 (60分) 中ノ沢出合 (120分) 蛇抜沢出合

▼ 7/11(木)
蛇抜沢出合 (100分) 登山道 (180分) 三条新橋ゲート
コース状況
■ 三条新橋ゲート前に10台程の駐車スペース
■ 遡行時は平水、水温も低くなく快適でした
■ 要所に残置ロープがありますが、要確認です
■ S字峡入口も懸垂下降せずに越えられました
■ 蛇抜沢出合に2張ほどの幕営適地があります
難易度
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感想コメント

小室川谷は大菩薩嶺南東を源とする泉水谷の一大支流で、魅力溢れる多くの滝と数々のゴルジュが連なる美しい大渓流です。
東京近郊でこれだけの美しさを備えた沢は貴重であり、森と水の世界にどっぷりと浸かって、大菩薩の知られざる奥深さをひしひしと感じることができます。

改装+繁忙期と猛暑襲来が重なり、ともすると心の余裕が失われそうになるなか、たった一晩の沢旅が、心のモヤモヤを全て雲散霧消してくれました。
大自然の懐に抱かれ、美しい森と清らかな水流から溢れ出るほどのパワーをもらうと、やはり自分の好きな山、心からやりたい山をやって、自分らしさを取り戻すことがいかに重要なことか、再確認させられます。
まだまだ忙しい時期は続きますが、山に対して憧れをもって来店される方々の気持ちに謙虚に寄り添う姿勢を大事にしながら、仕事に取り組まなければならないと改めて感じました。
現実逃避の登山は山に対して失礼なのでよくないと思うのですが、忙しさのなかで自分を見失いそうなときこそ自分の山をやって、あくせくしている自分をちょっと距離を置いて眺めてみることは結構大事なことなのかもしれません。

フォトギャラリー

美しい小室川谷は大菩薩屈指の名渓

入渓点 最初は穏やかな河原歩きから始まります

2段7m滝入口 右壁に残置ロープ

沢山の小滝を越えていきます

S字峡入口6m滝 左壁に取り付きます

滝上から 平水なので壁沿いに上がれましたが、増水時は懸垂下降でここに降りるようです

水量豊富な釜も沢山あります

石門ノ滝入口 左壁の残置ロープに頼らざるを得ません

残置ロープの支点はこんな感じ

小室川谷の名所「小室ノ淵」 通常左から巻きます

雨乞滝10m 右岸から巻けます

小室川谷の白眉 4段40m滝

中間部から上を見上げる

4段目が核心部ですが、残置ロープありです

まだまだ小滝が続きます

迫力ある2段20m滝 左の樹林帯から巻きます

12m階段状滝は快適に登れます

源流部は苔むした美しい渓相

ツメは鹿の通り道を頼りに登山道を目指します

長い遡行の果てに遠く望んだ富士山が感動的でした

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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