赤岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年03月17日 (月)~2014年03月19日 (水)
メンバー
天候
1日目晴れ 2日目晴れのち暴風雪 3日目晴れ
コースタイム
1日目
美濃戸口(220分)赤岳鉱泉(テント泊)
2日目
赤岳鉱泉(50分)行者小屋(160分)赤岳(140分)行者小屋(35分)赤岳鉱泉(テント泊)
3日目
赤岳鉱泉(150分)美濃戸口
コース状況
美濃戸口~美濃戸山荘
林道はほぼ全面凍結。車の方はチェーン必須、スタッドレスでは登れません。ほんの少し地面が出ている部分もありますが、すぐまた凍結路になりますので、徒歩の方も終始アイゼンが必要です。
美濃戸山荘~赤岳鉱泉
橋の上に積もった雪が両端だけ溶け、細い凍結路になっています。慎重に通過しましょう。
赤岳鉱泉~行者小屋
今のところ大きな危険はありません。融雪時はアイゼンの金網への引っ掛けに注意。
行者小屋~文三郎尾根
行者小屋のテント場を回り込んですぐに、林に沿って謎のトレースがありますが無視して、沢に沿って右へ。10分程歩くと少し開けた中州に文三郎尾根と阿弥陀岳への分岐がありますので、ここは左へ。雪に隠れてルートが分かりにくくなっていますので、道迷いに注意しましょう。
文三郎尾根はまだしっかりと雪が付いていて登りやすいですが、悪天時は雪庇の踏み抜きなどに要注意。雪から頭だけ出ている鎖の支柱を目印にすると良いです。
文三郎尾根~赤岳
赤岳南側から回り込む斜面は、凍結後に割れた破片が堆積している脆い足場ですが、部分的に鎖が出ていて使える状態です。
稜線上は岩と雪のミックスですので、支点をしっかり取り、アイゼンの引っ掛けや転滑落に注意。
難易度
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感想コメント

2泊3日で雪の南八ヶ岳縦走を予定して、美濃戸口から北沢経由で赤岳鉱泉に入りました。
1日目は雲一つない快晴、風もなく、ベースレイヤーだけでも汗ばむほどの春の陽気でした。

2日目の朝も風は少しあるものの快晴で、雪を纏った赤岳、横岳、硫黄岳が青空にくっきりと浮かび上がっていました。
次第に崩れる予報である事は事前に調べていましたが、昼頃まで天気が持ってくれれば稜線を通過できると期待して赤岳から登り、もし早めに天候が崩れた場合は地蔵尾根から下りようと考えていました。
しかし天候の変化は思ったより早く、文三郎尾根を登っている時から風が強くなり始め、赤岳山頂に取り付く頃には急激に天候が悪化して行きました。
赤岳には登頂出来ましたが展望はなく、ガスに覆われ視程は2メートルほど、身体が煽られる強風となり、更にどんどん悪くなって行くのを感じました。
残念ですが稜線上の歩行を断念、安全を考え地蔵尾根も諦めて、登って来たのと同じルートで下ることにしました。
下る途中で雪も降ってきて、ガスと雪で視界がほとんど効かないので、足元に微かに見えるトレースと雪から頭だけ出ている鎖の支柱を目印に慎重に下りました。
夜は暴風雪となりましたが、湿った雪でした。
翌朝起きたら、テントがガチガチに凍っていました。

3日目も朝は快晴でしたが、前日緊張を強いられたせいで脚がクタクタだったので、早々下山する事にしました。
おかげで良い事がありました。
堰堤広場付近でカモシカに遭遇しました。
最初はお互いビックリして睨みあいになりましたが、そのうち危険がないと判断したのか、カモシカがノソノソこちらへ寄ってきて木の芽をムシャムシャし始めたので、私も対抗して行動食をムシャムシャしてやりました!
歩くたびに雪に足を取られてコケたりしていて、とてもユーモラスで可愛かったです。

2日目は朝早く出発していれば縦走出来たかもしれないと思うと少し残念な気もしますが、また来年の楽しみにしたいと思います。

フォトギャラリー

1日目は赤岳鉱泉までアプローチ

雲一つない青空です

アイスクライミングもいつかやってみたい

2日目朝も快晴

文三郎尾根から望む横岳、硫黄岳

縦走予定で赤岳へ

赤岳登頂するも、天候が急変

視界が無くなり、縦走は断念

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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