大菩薩の名渓 小室川谷 ~ 新緑煌めく大渓流を旅する (大菩薩嶺北東面 泉水谷支流)

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投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2017年05月11日 (木)~2017年05月12日 (金)
メンバー
単独行
天候
晴時々曇
コースタイム
三条新橋ゲート(150分)松尾沢出合(90分)中ノ沢出合(60分)雨乞滝(90分)蛇抜沢出合(60分)登山道(240分)三条新橋ゲート
コース状況
※ 本文をご参照ください
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント






小室川谷



前々週、三たび丹波川に遊んで、勝れたる溪谷美の印象と、奥秋の木下翁一家の温情忘れ難く、紺脚絆草鞋わらじの軽装に、夜行の定石とも云ふべき青梅街道を、多摩川の上流へ志す。鴨澤の小袖川を渡ると、同じ街道續きであり乍ら鞋裏より傳はる路面感も急に粗々しくなる。併しそれが故郷へ近づいた様な甘い喜びを感じさせる程、自分の甲州への愛着は根強いものであった。


 原全教 『奥秩父』 “小室川遡行” 冒頭より





大菩薩連嶺屈指の名渓小室川こむろがわ
首都圏近郊にありながら濃厚な沢旅を堪能できる大渓流として大変貴重です。
多摩川源流域の沢中泊遡行としては、大常木谷と双璧をなす一級品のルート。
美しい東京都水源林のなか、魅力溢れる多くの美瀑と数々のゴルジュが遡行者を迎えてくれます。
新緑耀くこの季節ならではの遡行はとても清々しいものでした。





  2017/5/11(木) 晴時々曇

三条新橋ゲート[12:20]…小室川谷出合[12:46/13:01]…S字峡入口[14:37]…松尾沢出合[14:51]…石門ノ滝[15:22]…小室ノ淵[16:12]…中ノ沢出合[16:25]…幕営地[16:55]



  2017/5/12(金) 晴時々曇

幕営地[7:57]…雨乞滝[8:27]…4段40m滝[8:33]…大黒茂林道横断点[9:04]…蛇抜沢出合[10:04]…フルコンバ手前登山道[11:03]…三条新橋ゲート[15:32]







目次


  • Ⅰ 小室川谷遡行

  • Ⅱ 概要と案内




  • Ⅰ 小室川谷遡行


    ■ 新緑薫る泉水谷へ

    多摩川源流域を訪れるときは、必ずお世話になる道の駅「たばやま」。
    深夜に到着するも、この日は昼近くまで爆睡してしまいました。
    青梅街道をさらに5キロほど進み、三条新橋ゲート前まで。
    ゲート前には10台弱ほどの駐車スペースがあります。
    この時期釣師の方も多く来られるのでしょうか。平日でも結構車が停められていました。
    まずは入渓点まで30分弱のアプローチ。


     ↑ ゲート前から出発

    泉水横手山林道に入ると、泉水谷の深い険谷を覆い尽くす新緑に目を奪われます。


     ↑ 新緑が眩しい泉水谷

    今でこそ立派な林道があるため、小室川谷出合までわざわざ泉水谷を遡行する方はほとんどおられないと思いますが、昭和八年に刊行された原全教著『奥秩父』ではこの部分が“小室川遡行”として貴重な遡行記録が記されています。
    もしかしたら昔は、泉水谷の方が小室川の支流として認知されていたのかもしれません。
    著書の中では、“高ヘヅリ”“猿平ビラノ長瀞”というスポットの写真が掲載されており、他にも“蛇淵”“オロ窪ノ瀧”“金五郎ノ瀧”など興味深いスポットが地図に記されています。
    林道などができたことによって“失われた風景”というものが、実は奥秩父には多く存在します。
    そんな隠れたスポットをあえて訪れてみるのも面白そうです。


    2017年7月、泉水谷出合から小室川谷出合までの間を遡行してみました。

    泉水谷沢歩きの記録はこちらをご覧ください


    さて、入渓点に下るポイントには「小室向」と記された標柱があります。
    ここから作業道を下降。立派な標柱なので、迷うことはありません。


     ↑ 小室川谷への下降点

    踏み跡は明瞭。泉水谷に架かる立派な木橋を渡り、小室川谷へ降り立ちます。


     ↑ 泉水谷に架かる木橋

    因みにここはクラシックなバリエーションルート大菩薩嶺北尾根の入口にもなっています。
    小室川谷出合で沢装備を身に付け、いよいよ入渓。
    雄大な渓を辿る沢旅の始まりです。


     ↑ 入渓点より

    序盤は穏やかな渓相。新緑を愛でながら、ゆっくりと歩いていきます。
    河原歩きからやがて幾つかの小滝が現れ、アクセントになります。
    最初に現れる顕著な2段7m滝は、右壁の残置ロープを利用して登ります。


     ↑ 2段7m滝


     ↑ 下段の滝


     ↑ 上段の滝


     ↑ 右壁に残置ロープ

    右側にバンドのある6m滝は小さく巻き上がりました。


     ↑ バンドのある6m滝①


     ↑ バンドのある6m滝②


     ↑ 左岸のバンド







                     





    ■ S字峡入口の滝をへつる

    幾つかの小滝を越えると、序盤のハイライトS字峡へ。
    S字峡入口にある6m滝は、平水ならば左壁をへつって越えることができます。


     ↑ S字峡入口にある6m滝①


     ↑ S字峡入口にある6m滝②

    釜の左沿いに左壁に取り付き、落ち口の左奥に回り込むようにして登ることができます。


     ↑ 左壁の様子①


     ↑ 左壁の様子②


     ↑ 左壁の様子③

    美しい苔の階段を踏みしめつつ、慎重に体重移動していきますが、激流の中で足を踏ん張らなければなりません。
    フェルト沢靴の摩擦力や足の角度を考慮し、これならいける、これはダメだ、という経験的な判断が必要かもしれません。


     ↑ 上部へつり①


     ↑ 上部へつり②

    倒木のあるところまで来れば、一安心です。
    パーティー遡行の場合は、トップがへつり上がった後、倒木を支点にロープを出すことができるでしょう。


     ↑ 水が勢いよく流れていきます

    高巻く場合は右岸から小さく。5mほどの懸垂下降が必要だそうです。


     ↑ 右岸の様子

    最初の滝さえ越えてしまえば、あとは簡単な小滝が続くのみ。


     ↑ S字峡内


     ↑ 小滝が続きます

    S字峡を突破すると、やがて松尾沢出合。


     ↑ 松尾沢出合

    以前は1:2だったそうですが、現在は1:4。
    水量が減ってきているのでしょうか。
    その先は幾つかの小滝が続き、やがて次なるスポット石門ノ滝へ。



    ■ 石門ノ滝は高巻きます

    石門ノ滝は4mほどの滝が2つ続く直登困難な連瀑。


     ↑ 石門ノ滝が見えてきました

    左壁にいくつかの残置支点、右壁には残置ロープが垂れ下がっていますが、エキスパート向きでしょうか。


     ↑ 右壁にロープ


     ↑ 右壁を拡大

    一般的には少し手前にある右岸絶壁を攀じ登ります。
    垂直に近い部分もあるので、ここは残置固定ロープに頼らざるを得ません。


     ↑ ここ登ります

    それなりに荷物の重量があると結構難しいもの。
    今回はテント本体にシュラフも持ってきています。
    安全を考慮し、ここは空身で登ってから、ロープでザックを引き上げました。


     ↑ 残置支点は年代物

    上に登ってしまえば、ロープ不要で沢へ戻ることができます。
    石門自体はこの滝の先にあると言われます。
    よく分からなかったのですが、多分大きな穴のある門のような岩がそうなのでしょう。


     ↑ これが石門?




    ■ 小室ノ淵は迫力あります

    小室ノ淵は小室川谷の名所の一つ。
    入口から見える3m滝は深い淵の先にあり、滝上には直登困難なもう一つの5m滝が控えています。


     ↑ 小室ノ淵①


     ↑ 小室ノ淵②


     ↑ 上部の5m滝

    エキスパートは泳いで滝に取り付くのでしょうが、ここは右岸の高巻きがセオリー。
    踏み跡はやや不明瞭ですが、地形的にみて何となくルートが見えてきます。


     ↑ 右岸高巻きの取り付き

    落ち葉を踏みしめながらゆっくり巻き上がります。


     ↑ 高巻きは滑落注意です

    沢への下降は容易。見事な下降路になっています。


     ↑ 沢へ降ります


     ↑ 途中小室ノ淵を見下ろす







              





    ■ 中ノ沢出合の先で幕営

    4年前の遡行記録をみると、蛇抜沢まで進んで幕営しているのですが、今回は出発が遅いこともあり、だいぶ日も傾いて来ました。
    中ノ沢出合を過ぎると、ブルーシートが散乱した左岸台地に素敵な幕営適地があります。
    淵を多く通過してきたので、下半身が冷え、意外に消耗しているようです。
    小室川谷はこの先にハイライトがあるので、それは明日のお楽しみということにして、今日はここで夜を明かすことにします。


     ↑ 今回の幕営地

    夜は鹿がキュンキュンとうるさく近づいてくるので、威嚇の意味を込めて盛大なビッグファイヤー。
    枯れ木も落葉も豊富なので、焚き火を楽しむことができます。


     ↑ 燃やせるもの沢山あります

    満月の夜の焚き火は印象深いもの。とてもよいストレス発散になりました。
    焚き火を楽しむなら、ここが一番の幕営適地と言えるでしょう。



    ■ 雨乞滝は美しい直瀑

    翌日は渓に陽が差し込んでからのスタート。
    今日も晴れ。幾つかの小滝を越えながら、気持ちよく渓を進んでいきます。











    やがて現れる顕著な美瀑雨乞滝。10m直瀑です。


     ↑ 雨乞滝10m①


     ↑ 雨乞滝10m②


     ↑ 雨乞滝10m③

    なぜ雨乞滝というのか分かりませんが、昔の人はこんなところまで雨乞いに来ていたのでしょうか。
    直登困難なので、一般的には右岸の高巻き。


     ↑ 右岸高巻き地形

    何となくある踏み跡を辿ると、容易に滝上に出ることができます。



    ■ ハイライトは4段40m滝

    雨乞滝を越えると、いよいよハイライト4段40m滝。
    小室川谷の白眉とも言われるとても美しい連瀑です。






     ↑ 小室川谷の白眉 4段40m滝

    1段目、2段目の登りは容易。


     ↑ 1段目は容易


     ↑ 2段目も容易

    3段目は左岸を小さく巻き、4段目は左岸の残置固定ロープを使うのが一般的のようです。


     ↑ 3段目は左岸巻き


     ↑ 左岸の様子


     ↑ 4段目を見上げる


     ↑ 右壁の全容


     ↑ 残置ロープがあります


     ↑ 残置支点の様子

    水流沿いの直登は結構難しそう。
    4段目は残置固定ロープを使うのが気を引けたので、右岸を登ってみました。


     ↑ 右岸から越えました

    技術的には特に難しい大滝ではありません。

    大滝を過ぎると、途中に本流に架けられた立派な木橋が目に留まります。
    これは大黒茂林道と呼ばれる水源林巡視路の一部と思われます。


     ↑ 大黒茂林道

    そういえば大黒茂谷の途中にも同じような巡視路がありました。
    右岸の道はノーメダワの近くに通じているはずなので、エスケープに使えるかもしれません。


     ↑ 右岸の道は立派です

    また左岸の道は大黒茂谷にもつながっていると思われますが、ヤマケイ入門&ガイド“沢登り”では、『右に山道を下れば入渓点に戻れるが、崩壊地があり、安易に下らぬこと』と記されています。






                 





    ■ 名もない2段滝が美しい

    沢旅も佳境を迎え、終盤で2段20mの美瀑が現れます。


     ↑ 2段20m美瀑①


     ↑ 2段20m美瀑②

    この滝は特に名前は付けられていませんが、滝としての美しさは随一。
    新緑の美しさと相まって、とても印象に残るものでした。


     ↑ 下段の滝


     ↑ 左岸を巻きました


     ↑ 苔が美しい


     ↑ 上段の滝①


     ↑ 上段の滝②


     ↑ 上段も左岸巻き

    左の樹林帯からまとめて大高巻きすることもできますが、今回は上段下段とも左岸を小さく巻き上がることに。
    やがて左岸から流入する蛇抜沢出合は最後の幕営適地。


     ↑ 蛇抜沢出合

    焚き火跡もあり、とても静かなビバークができそうなところです。


     ↑ 幕営適地

    因みに蛇抜沢は大菩薩嶺付近まで詰め上げる渓ですが、本流と比べても標高差が大きくなるので、結構大変そうなルート。
    まだまだ余裕がある方は、あえて蛇抜沢を詰めるのも一興でしょう。



    ■ フルコンバの方へ詰め上げる

    本流はこの先、伏流気味に源頭の様相を呈し、大菩薩嶺と妙見ノ頭との鞍部にほとんど藪漕ぎなしで詰め上がります。
    途中に多段12mナメ滝などもあり、苔の美しさを感じることができる源頭遡行となりますが、今回は遡行距離を短縮するために、フルコンバ近くに詰め上がることにしました。
    フルコンバ小屋窪らしき枝沢を詰めることができそうなので、フェルト靴からラバーソールに履き替えて、最後の詰めへ。


     ↑ 中央左を登っていきます

    そんなにキツイ傾斜ではなく、藪もないので、順調に高度を稼ぐことができます。
    鹿の獣道が比較的明瞭なので、それに導かれるようにして小1時間の登り。


     ↑ もうすぐ登山道です

    無事フルコンバ手前の登山道に出ることができました。


     ↑ ウオー!道だ!

    あとは大菩薩峠と大菩薩嶺を越え、三条新橋ゲートまで4時間ほど歩くのみ。
    今回も記憶に残る沢中泊遡行を楽しむことができました。



    ■ 小室川谷は何度訪れても素晴らしい

    巨大ダム・車道・堰堤・高圧電線鉄塔など大規模な開発が著しく進んだ大菩薩連嶺。
    アプローチがよくなり、手軽さが増した分、逆にスケール感が小さくなったことは否めません。
    かつて関東屈指の険谷と言われた小金沢本谷の大部分は既にダムに没し、大菩薩峠より望む大菩薩湖の異様さは当たり前のものとなってしまいました。
    そのなかで、依然として本来の自然美を色濃く残す大菩薩嶺北面の多摩川源流域は大変貴重な山域。
    東京都水源林故に開発の魔の手から逃れてきた歴史的背景もありますが、小室川谷が今も変わらず美しい姿を留めていることは奇跡に近いことなのかもしれません。
    小室川谷は何度訪れても沢旅の素晴らしさを再確認させてくれる首都圏近郊では貴重な雄大な谷。
    またいつの日か小室川谷を遡り、変わらぬ自然美に触れてみたいと思います。




    Ⅱ 概要と案内




    1 多摩川

    多摩川は奥秩父主脈縦走路上の笠取山南面にある水干みずひを水源とし、柳沢川・泉水谷・滑瀞谷・後山川・小袖川・小菅川・日原川・大丹波川・秋川などの支流を合わせて東進する一級河川。
    源流部で一之瀬川、奥多摩湖上流部で丹波たば川、下流で多摩川と呼び名を変えていきます。
    言うまでもなく、多摩川は東京都民の水道水として重要な役割を果たしてきました。
    その水源地帯は奥多摩のみならず、奥秩父や大菩薩の山々にもまたがり、東京都水道水源林として大切に保護され、現在でも大常木林道や大黒茂林道など地図に掲載されることもないような水源巡視路が人知れずきちんと整備されています。
    多摩川源流域の小菅村・丹波山村・一ノ瀬地区(笠取山南面)は行政的には山梨県に属しますが、その大半が東京都水道局の管理する水道水源林であることは広く知られています。
    江戸時代までは徳川幕府領ながら地域住民が山に入り、概ね良好な森林経営がなされていましたが、明治以降国や皇室の管理下に置かれると地域住民が山に入るのに様々な制約が入り、源流域の森林の荒廃が著しく進行。
    渇水や濁水が頻繁に発生し、憂うべき状況となってしまいました。
    明治中期になりようやく、時の東京府は1901(明治34)年に水源地の荒廃を憂い、小菅村の森林などを皇室から譲り受けて、自ら経営を開始します。
    そして1909(明治42)年、当時の東京市長尾崎行雄は、多摩川の荒廃した水源地帯を5日間に渡って踏査。「東京市民の給水の責務を負っている東京市が、水源林の経営を行うべきである」として、一帯を買収して水源の涵養を自ら行うことを決断。
    その後、これを契機として、荒廃した水源地帯が東京市の管轄に入るとともに、植栽や崩壊地の復旧事業など積極的な施策が功を奏し、水道水源林として今日みられるような見事な森林が形成されるようになりました。
    まさに給水百年の計の樹立。
    今我々東京都民が安心して暮らせるのは、尾崎行雄のおかげであると言っても過言ではなく、その先見の明は感嘆と敬服に値します。
    青梅街道沿いの泉水谷出合付近に、尾崎行雄水源踏査記念碑が建立されています(数台分の駐車スペースあり)。


    2 多摩川源流域の沢登り

    沢登りの観点から多摩川源流域を見てみると、遡行価値の高い秀渓が幾つも谷を刻んでいることが分かります。
    丹波より西へ数キロのところにある滑瀞なめとろには、支流に幻の大滝を抱く火打石谷と、「置草履の悪場」を核心とする登攀的な小常木谷
    大菩薩北面を流れる泉水谷の一大支流には、4段40mナメ滝を抱く大渓流小室川谷
    さらに泉水谷の上流には静かな初級ルート大黒茂谷
    そして大水量との格闘を余儀なくされる一之瀬川本流には、人の手が加えられていない太古の自然の姿を今に伝える大常木谷と、曲り滝など数多の美瀑を抱く竜喰谷
    まさに豪華絢爛と呼ぶに相応しい美渓のオンパレード。
    その中で小室川谷は大常木谷とともに、首都圏近郊の沢中泊遡行が楽しめるルートとしては珠玉のもの。
    長く記憶に残る沢旅を満喫することができるでしょう。


    3 小室川谷

    泉水谷の一大支流にして、雄大なスケールを抱く大菩薩屈指の名渓。
    豊富な水量のなか、次々に現れる美瀑を越えていく楽しさがあります。
    見所として、S字峡・石門ノ滝・小室ノ淵・雨乞滝・4段40mナメ滝・2段20m滝など数々のスポットがあり、苔むした原生林の詰めにも趣が感じられます。
    小室川谷の白眉は4段40mナメ滝。
    優美さが際立つ大滝ですが、技術的に難しいところはありません。
    幕営適地として、中ノ沢出合先の左岸台地は薪が豊富。
    蛇抜沢出合にも平坦地があります。
    通常沢中一泊で遡行されますが、健脚の方であれば日帰り強行軍も可能。
    下山には4時間前後かかります。


    4 アプローチ

    【マイカー利用】

    青梅街道(国道411号線)から泉水横手山林道に入り、三条新橋ゲートまで。
    道の駅「たばやま」から5キロ強。
    三条新橋ゲート前に10台分ほどの駐車スペースがあります。


     ↑ 三条新橋ゲート手前の駐車スペース



    5 立ち寄り湯の情報

    ご参考にして頂ければ幸いです。

    丹波山温泉のめこいの湯(木曜休)の情報はこちらをご覧ください




    最後までご一読いただき、有難うございました。

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    フォトギャラリー

    小室川谷は大菩薩屈指の名渓です

    新緑眩しい泉水谷

    最初に現れる顕著な2段7m滝

    右側にバンドのある6m滝

    S字峡入口

    左壁をへつります

    S字峡内

    石門ノ滝

    石門

    小室ノ淵

    名もない美瀑①

    名もない美瀑②

    名もない美瀑③

    名もない美瀑④

    雨乞滝10m

    小室川谷の白眉 4段40m滝

    4段目の滝上部

    美しい2段20m滝

    最後の詰め

    記憶に残る沢旅となりました

    ・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
    ・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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