赤い羊を求めて・・・鈴鹿・竜ヶ岳

竜ヶ岳（りゅうがたけ・1099ｍ）は三重県と滋賀県にまたがり、鈴鹿中部に位置し、鈴鹿セブンマウンテンや鈴鹿10座に数えられます。山容は女性的な半円型をしていて、山上一帯は、ササやススキの敷きつめられた広い草原になっており、眺望は抜群です。
竜ヶ岳は宇賀渓から登るのが一般的ですが、係員が常駐している宇賀渓駐車場案内所で登山道情報を教えてくれ、先日の台風で白滝丸太橋が流され、宇賀渓からは遠足尾根のみが通行可能ということで、今回は遠足尾根→中道尾根→砂山道という周回ルートを選びました。
この山には5月の白い羊と10月の赤い羊というのがあって、笹原の中に点々とあるシロヤシオの木が遠くから見ると羊が牧場に群れている様子に見えることからそう言われているようです。今日はその赤い羊が目的ですが、今年は台風の影響か、ほぼ茶色になり、姿は見れませんでした。白い羊もいなかったので、今年は残念な年かな？
遠足尾根は距離は長いですが、他の登山道よりは展望がよく、今日のような秋晴れの日にはもってこいだと思います。帰りの中道尾根は打って変わって急坂で、展望はすぐになくなります。途中からは残置ロープがあるちょっとした悪場も多く、下りは苦労します。しかし、紅葉は遠足尾根よりよく、それは見ごたえがありました。砂山方面は初めて行きますが、こちらは名前のごとく、ザレ場が多い登山道で、途中、今登ってきた竜ヶ岳を眺める箇所もあり、違う方向から見る竜ヶ岳も形がいいものです。
この山には春夏秋冬、6回位来ていると思いますが、いつ来ても本当にいい山です。