甲武信ヶ岳~ひたすら急登を登る

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投稿者
酒井 健
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日程
2019年05月13日 (月)~2019年05月14日 (火)
メンバー
天候
13日:晴れのち曇り 14日:曇り
コースタイム
13日:西沢渓谷入口<25分>近丸新道登山口<130分>合流地点<110分>木賊山<20分>甲武信小屋<15分>甲武信ヶ岳山頂<10分>甲武信小屋
14日:甲武信小屋<100分>合流地点<85分>徳ちゃん新道登山口<30分>西沢渓谷入口
コース状況
近丸新道登山道は崩落ヶ所があり滑りやすくなっているので注意が必要です。
不安なかたは徳ちゃん新道のピストンをお勧めします。
ヌク沢渡渉も慎重に渡渉地点を選んで渡ってください。
急な登りと下り、渡渉もあるのでストックがあるといいと思います。

足場の悪いところ、ザレたところは多々ありますが、ピンクテープはしっかり設置されておりちゃんと確認していれば迷うようなことはありません。

奥秩父主稜縦走路に合流する少し手前から雪が出てきました。白いところは柔らかく踏み込んでも大丈夫ですが、透明なところは凍っているので滑ります。足を乗せないよう注意してください。軽アイゼンを持っていきましたが使わなくてもなんとかなりました。

夜の冷え込みはあまりあなく、3シーズンのシュラフと薄いダウンで少し暑いくらいでした。
テントの凍結などはありませんでした。

西沢渓谷入口から20分ほどのところにトイレがあります。あとは甲武信小屋までありません。
難易度
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感想コメント

久しぶりのテント泊。
高速道路が開通しアクセスにとても便利になった中央自動車道、山梨方面。
百名山の甲武信ヶ岳に挑戦。

今回は西沢渓谷から近丸新道を登り、徳ちゃん新道を下山するコースを選択しました。
なんと標高差1400m近く。一気に登り一気に下る登山コースです。

近丸新道の入口には【路肩崩落個所が多く危険です。徳ちゃん新道をお勧めします、、、】との看板が。でも通行止めにはなっていなかったので自己責任で登ります。

確かに!ザレたもろい登山道が崩れていて正規の登山道が流され、細い踏み跡が残っているだけという場所が何ヶ所かかありました。そこは慎重に歩を進めます。ストックあって良かった、、、この近丸新道にはかつて盛んだった珪石採掘の運搬用トロッコの古びたレールが残っています。登山道が流されそのレールが宙に浮いているようなところもありました。ゆっくり、しっかり、慎重に。山道にたくさん散らばっている白い石はどうやらその珪石のようですね。あまりにたくさん散らばっておりまるで残雪のようです(笑)

1時間弱でヌク沢という沢を渡渉します。増水時には注意とありますが今日もなかなかの水量で渡渉ヶ所を慎重に選び渡りました。ストックあって良かった(笑)

その後は急な登りの連続です。しばらくするとシャクナゲのトンネルというにふさわしいシャクナゲだらけの登山道になります。残念ながらまだシーズンには少し早く花は咲いていませんでしたが、今にも咲きそうな蕾がたくさんありました。シャクナゲに気を紛らわせつつゼイゼイと登りようやく徳ちゃん新道との合流地点に到着。しばしの休息。

しかし、ここからもひたすら急登が続きました。とにかく登り続けるのです。一息つけるような平らなところはほとんどありません。妻もバテているようで登っては止まり、登っては止まり、、、を続けます。残念ながら展望も全くなく気を紛らわせるものもありません。時々現れる案内板には距離や時間の表記はなく一体どこまで進んでいるのか?なかなか手強い登山道でした。

ようやくついた甲武信小屋でまずはテントを設営。テント場の雪は半分ほどなくなっていて、雪のない、そして石などもない平らなベストポジションに設営できました。すぐそばには切り株の上に板を載せた手作りのテーブルがありこれまた便利。ナイスなテント場です。

雨が降る前にと山頂までダッシュでピストン。
15分ほどで立派な山名標柱の立つ山頂に到着。本当ならば南アルプスや八ヶ岳連峰、そして富士山!と大展望のはずですが今日はすべて雲の中。証拠写真を撮って雨が降る前に下山します。

テントに帰還してすぐに雨が降ってきました。そして雷までも。危機一髪です。
雨がひと段落してから外を覗いたら足元に雪の塊。どうやらみぞれだったようですね。やはり山の上の気候は街とは違います。

翌日の下山は徳ちゃん新道から。
急な下りですが昨日の近丸新道より歩きやすく、道幅も広く、頭上も高く、気分的には開放感がありました。さらにはこちらのシャクナゲの花は所々咲いていてちょっと楽しめました。


最後に渓谷入口にあったお土産屋さんで草餅を購入。近くでおじいさんがヨモギを取ってきてそれを草餅にしているそうです。ヨモギの香りが高く美味しかったです。行きに購入してお山のおともにぜひ。

フォトギャラリー

立派!!

おトイレの近くにあった看板。これが一番詳しく手寧に書かれていてわかりやすい(笑)

近丸新道登山口

今にも滑り落ちそう

線路のあと

慎重に渡渉してください

まるで残雪のように見えた珪石

急登の連続

合流地点から

シャクナゲの登山道

まだまだ登る。

まるで壁。

雪が出てきました

ぽつりと標柱の立つ木賊山山頂

甲武信小屋に到着 テラスがあって晴れた日には気持ちよさそう

極上のテント場

残念な展望

徳ちゃん新道。最初はやせ尾根。慎重に。

見事な植林の中をジグザグと下ります。

もう少し。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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