クロユリ求めて白山へ

白山（はくさん・2702ｍ）は富士山・立山と並び、日本3名山の一つで、日本百名山や花の百名山の一つでもあります。山頂部は、御前峰（2,702m）、大汝峰（2,684m）、剣ヶ峰（2,677m）で構成され、白山はその総称。
古くから「しらやま」や「越のしらね」の名で和歌にも詠まれましたが、信仰の山としても知られ、御前峰山頂には白山奥宮があります。養老元年（717年）越前の僧泰澄が、はじめて白山に登り修行したのが信仰登拝の始まりと伝えられています。
夏の白山は数十年ぶりですが、今回はクロユリの時期にあたりますので、そちらが目的です。平日はマイカー規制はないといってもそれなりに人が多いだろうと予想して、早めに着くようにしましたが、臨時駐車場もあと数台で埋まるような雰囲気で、これは下もいっぱいだろうと思って、こちらに駐車する。まだ暗いうちに出発する人が多く、別当出合も検温があるせいか、人が溢れていました。
平日で予想外の人の多さでこんな感じなら土日はどうなることやら。
5時だが、もう既に明るく、先に出発していった登山客をどんどん、抜かして行き、甚之助まで。あまり天気がよくないのか別山方面には雲がかかる。甚之助から花を求めて、エコーラインへ進むと、早速ニッコウキスゲとハクサンフウロの大群落。砂防新道をゆく時はいつも途中からエコーラインに迂回するが、その方が楽に感じます。他にはハクサンコザクラ・チングルマときて、クロユリを見つけました。まだ咲き始めでなかなか可愛らしい。ここまでで何種類の花を見たことか、さすが花の百名山です。
前方に本来なら白山の姿が映るはずですが、やはりガスまみれで、少しは晴れて欲しい。
しかし、室堂に着く頃にはすっかりガスも晴れ、いい感じです。今日は御池めぐりをするので、すぐに御前峰へと進む。急いできましたが、まだ9時です。ここから先はゆっくり、池を楽しむが、この時間だと皆様、同じコースへ行くようです。大汝峰へは２回目ですが、近いようでぐるっと回るので遠周りです。
青空の中、青々と光る池を見るとようやく夏山らしい雰囲気だと感じました。
ゆっくり池めぐりコースで帰ると室堂周辺でさらにクロユリの群落を発見、今日はかなり見られました。
室堂に帰ると直射日光がバンバンで標高が高いにも関わらず、かなり暑い。ちょうど昼時でベンチは人の群れが溢れます。ゆっくり休憩したくても暑すぎて、ままなりません。
ここも足早に退散して、今度は黒ぼこ岩経由で同じ砂防新道で足早に帰りました。
砂防新道はよく整備され、昔よりかなり歩きやすくなったのが印象です。