湯河原幕岩で外岩初め

　遅ればせながら今年初の外岩、湯河原幕岩へ出かけてきました。できるだけ時間を作ってインドアで練習してはいたのですが、やはり外は予想通りの厳しさ。スタンスにうまく乗れず、普段足をどれだけ使っていないかを痛感しました。それでも、難しい局面を越えたときの喜びはひとしおで、ジムでは体験できない解放感を存分に味わうことができました。

　この日は快晴で駐車場は既に満杯気味。人気の桃源郷エリアはたくさんの人で賑わっていました。まずは一番手前の5.7～5.8の初心者ルートでアップ、岩の感覚を思い出します。
　少し休憩した後は、タイミング良くフック船長が空いたのでそちらをトライ。5.10aということでしたが足が決まらずズリズリ...。やっとこさクラックに手がかかったのであとは気合いのみ、ゴール手前のトラバースもワーワーキャーキャー言いながら何とかたどり着きました。すぐ隣のとけいワニは皆アンダーが持てずに苦戦。私は指一本しか入らないポケットに手こずって、アンダーどころではありませんでした。この課題は5.10c、今の段階では全く登れる気がしません。

　気を取り直してガリバーエリアへ。少し高さのある道化師にトライしました。実は高所恐怖症なので、できるだけ下は見ないようにしてギリギリのオンサイト。不格好でしたがノーテンで行けて素直に嬉しかったです。
　さらなるエリアを求めて上の方へ移動した私たち。踏み後やフィックスを頼りにどんどん奥へ分け入ると、いつの間にか道がとんでもなく急になり藪漕ぎしていることに気付きました。これは明らかな道迷い。トポだけを頼りにしてるとこうなってしまうのです。反省。仕方ないので登山道に合流するまでひたすら藪漕ぎ、クライミングする時間が削れてしまいましたが、久しぶりにワイルドな山登りができてなかなか楽しかったです。

　日没前に戻って来れたので日が落ちる前にもう一本トライ。疲れたのでトップロープで登りました。しかし今まで以上にスタンスに乗れず、2回ほど落ちたので潔く諦めることに。辺りが暗くなったと同時にこの日は終了。いろいろあったけどとても充実した一日でした。