御在所岳のヴィアフェラータから富士見尾根継続
- 投稿者
-
本田 康之
イオンモール各務原店
- 日程
- 2021年11月11日 (木)~2021年11月11日 (木)
- メンバー
- イオンモール各務原店 本田康之
他1名
- 天候
- 晴れ/雨
- コースタイム
- 中道駐車場(16分)裏道分岐(34分)藤内小屋(11分)兎の耳分岐(11分)ヴィアフェラータ取付(60分)岩峰の隙間潜り(35分)2番ホールド(91分)中道7合目(21分)中道八合目富士見尾根取付(33分)終了点(26分)富士見岩(17分)中道8合目(45分)中道5合目(27分)中道駐車場
- コース状況
- アプローチ
・マイカーは国道477号鈴鹿スカイラインを進み、中道登山口手前に無料駐車場あり
また、湯の山温泉側からもここに到達でき、終点に無料駐車場があります。
両側とも行き来できないです。(湯の山温泉はおおむね1日500円程度)
・公共交通機関は近鉄湯の山温泉駅から湯の山温泉まで三重交通バスがありますが、朝は遅い(近鉄湯の山温泉駅から湯の山温泉まで歩くと50分程度)
➀中道登山口手前の無料駐車場には平日でも6~7時には到着したい
②駐車場から中道登山口はすぐで鈴鹿スカイラインを歩きますので車に注意
➂中道⇒裏道への分岐は3合目、ここから下り中心で裏道へ合流します
④藤内小屋にトイレがあります
⑤取付はまず裏道をうさぎの耳まで行き、裏道の沢を渡らず、逆側の左手樹林帯に続く踏跡を入ります。右側に水のない小さな沢がありますが、その左岸をマーキング沿いに登って行くと、左手に最初のホッチキスが見えます
⑥ここが取付でホッチキスを上がって、しばらく進むと、今度は左手に次の岩場が見えますので、トラバース気味にやや下ります。この岩場が長いホッチキス道になります。(ワイヤーなし)
ここでヘルメットなどを装備したほうがよいです
⑦次はクラックが走ったフェイスで登りきると岩峰があり、直登せず右へトラバース気味に回り込むと、2つの岩峰の間に挟まれた中を潜る箇所があります。ここを潜ると、残置ロープがありトラバース気味に下ります。そこから登って行くと、10mほどの下降地点があります。クライムダウンか懸垂になります。
⑧下りきると、右へ進んで行き、NO2ホールドを超え、凹角状の岩場があり、最上段にワイヤーが設置されています
⑨次はU字階段、ホッチキスと続きますが、このあたりから高度感が増します。
ここのホッチキスはワイヤーが上の方しかなく最初の出だしがやや苦労するかもしれません。
⑩次はクラックの走るフェイスですが、ホールドは豊富(ワイヤーなし)
⑪ここを超えると目の前の樹林帯の踏跡をたどり、中道7合目手前にでます
⑫富士見尾根は中道8合目まで行き、中道登山道が岩場をトラバースして行く地点で直進して、遭難碑のある踏跡をたどった箇所が取付です
⑬最初の岩場は真上にある三角のミニピナクル目指して、凹角を進み、超えると、小さなナイフリッジになり、ドンつきまで進みます。流れが悪いのでここでロープは切ります
(残置物は全くなにのでピナクルを駆使します9
⑭ここから左に正面の岩場を巻いていくと、緩いフェイスがあり、潅木を利用しながら上がると終了テラスです
⑮ここから笹のブッシュを目の前の富士見岩目指して、進むと登山道に合流します
⑯下りは中道が最短です
⑰立ち寄り湯は湯の山温泉や片岡温泉など500円~1200円まで日帰り入浴できる箇所が数か所あります
- 難易度
感想コメント
ヴィアフェラータの発祥地はドロミテ、もともとは戦時下で山岳兵と物資を山中で安全、迅速に移動する手段として使われた道で岩肌を囲むように打ち込まれたケーブルやレールと横木による登山道を指すようです。
いうなればフィックスロープを岩稜に張り巡らしている状態になっている岩場ですが、そのケーブルにハーネスに結んだランヤードのカラビナを掛けて架け替えを行うことで安全性を確保しています。ヨーロッパでは多く設置され、ツアーとして成り立ち、山岳ルートとしてはキナバル山にも設置されています。
日本では御在所岳に唯一ルートがありますが、昨年、十和田湖白籠岩でも実験運用されてるようです。
今回、ようやく試せる機会ができましたので登ってきました。取り付きまでは三滝川を離れる箇所がわかればマーキングに導かれる感じで、最初のホッチキス(コの字型の階段)を探します。前を見ながら細い踏跡を登って行くと左手の岩場にホッチキスが一つ設置されているのがわかります。最初のは乗っ越す為にある階段みたいなものです。これを超えて、左にやや下っていくと本番の岩場があり、長いホッチキスルートがあります。
上記の感じだとワイヤーが設置されているはずでしたが、最初からワイヤーは外されていました。もちろんザイルを持ってきていますので、高度感もあるのでロープを張って通過します。次のフェイスにもワイヤーはなく、次の岩峰の隙間を抜けた後のトラバースでワイヤーが少し張ってありました。おそらく危険そうな箇所はワイヤーが残っているのではと予想が付きます。その先の凹角あたりから下部の景色も見え出し、高度感があって面白さが湧いてきます。基本的にホールドはしっかりあるのでスイスイと登って行けますが、
最後の方の1箇所だけ同じくワイヤーが外されている為に1ポイント苦しい箇所がありました。もうそろそろ終わりかなと思った頃に樹林帯に入り7合目手前の登山道に突然出ます。中道を何回か登っているのですが、あまり気にした事がなくこんなとこにでるのかと感動しました。ここから8合目まで中道で向い、今度は富士見尾根に登ります。8合目の真上に岩峰が立ちはだかるのでどこを登るのかと思うと、回り込んで裏のクラックを登って行きますがこちらは残置ハーケンなども全くないルートですのでロープが必要です。とはいうもののこちらもホールドがしっかりあり、怖いことはありません。ビレイ点はなく、ピナクルビレーになります。ここを上がると、次は左へ回り込んでゆるいフェイスを登れば終了でその先は笹原を富士見岩まで登れば終了です。ここでもここに道があるとは今まで気づかなかったです。2ルートを継続しましたが、疲れることもなく時間的にいい感じでした。帰りはゆっくり中道で帰って行きました。
アルプスの鎖場の練習やバリエーションルートの練習にはいい感じのとこでした。
それにしても途中で雨が降ってきたには計算外でした。
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