甲斐駒ヶ岳継続登攀 黄蓮谷左俣~赤石沢奥壁中央稜

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投稿者
高野 優
池袋西口店 店舗詳細をみる
日程
2012年12月11日 (火)~2012年12月13日 (木)
メンバー
高野 他1名
天候
コースタイム
11日 竹宇神社駐車場-(4h)-六合目-(1h)-二股-(2h30min)-60m大滝
   -(3h30min)-ビバークポイント
12日 ビバークポイント-(1h30min)-黒戸尾根八合目-(15min)-中央稜取り付き
   -(8h)-終了点-(2h)-五合目
13日 五合目-(2h)-竹宇神社駐車所
コース状況
黒戸尾根は2合目辺りから積雪があり、連年より雪は多い印象です。
黄蓮谷の氷滝は良く凍結していました。ラッセルが大変ですが、状態は良かったです。
中央稜は2年前も登りましたが、積雪や壁の印象は特に変わりません。
ただ4ピッチ目のクラックの側壁にホールドが出来ていました。これを使えばやや優しくなりましが、
もろかったので直ぐに剥がれてしまいそうです。
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感想コメント

2年前の12月、右俣から中央稜に継続したときに非常に印象深かった思い出があるので、
今回の左俣からの継続は常に頭の中にあったプランでした。天候に恵まれた事もあり、無事に登ることができました。

左俣は2年前の右俣同様、ラッセルが1番の核心でした。
1日で抜ける予定でしたが結局ラッセルに阻まれ、途中でビバーク。
核心と言われる60mの大滝も、カッチカチの状態の大同心大滝と比べると2グレードくらい簡単に感じました。60mロープでしたので1ピッチで登る事ができました。トレースがあれば滝の間隔も短いので5合目からであれば無理なく1日で抜けられると思います。
翌日は日の出前に稜線に抜けて、八合目で夜明けを待ってから中央稜に取り付きました。
中央稜の核心は4ピッチ目、こぶし二つ分の5mほどのクラックです。ランナーが取りにくく緊張します。そこから上部、最終ピッチ以外は慣れたパーティーであれば、ロープを使わなくても登れると思います。

今回は5つ年の離れた後輩と登りましたが、やはり年間100日以上山に入っていると強いですね。
怒涛の体力。止まらないラッセル。日頃の自分の怠慢を痛感させられました。
強い後輩に新たな刺激をもらい、彼らと共に成長していけたらと感じた山行でした。

フォトギャラリー

黒戸尾根を登る。積雪は多いです。

刃渡り。リッジ状ですが鎖があるので怖くありません。

黒戸尾根は絶景です。正面は八ヶ岳。

五合目。平らなスペースがあり、大型のテントも幕営できます。

黄蓮谷へ下降。

氷滝が次々と現れます。

この滝はフリーで越えました。

この先のナメ滝を越えると。

60mの大滝が現れます。

ザックは荷揚げして、空身で登ります。

最後の滝もロープを出しました。

日没で無念のビバーク。

翌朝、日の出前から行動。稜線を目指します。

朝日を浴びて輝く赤石沢奥壁。

取り付きは八合目からバンドをトラバース気味に下ります。

1ピッチ目。ハングを超えて、傾斜の強い草付きを登ります。

3ピッチ目。かぶり気味の岩を越えて、右上気味に登ります。

4ピッチ目。ルンゼから核心のクラックへ。なかなか奮闘的でした。

4ピッチ目から最後の岩場までは傾斜が落ちます。

稜線に飛び出します。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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