鈴鹿 ツメカリ谷遡行 ~ エメラルドグリーンの佳渓へ (釈迦ヶ岳西面 神崎川支流)

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投稿者
伊藤 岳彦
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日程
2014年06月02日 (月)~
メンバー
単独行
天候
コースタイム
R421神崎橋ゲート(50分)林道終点付近(登山道にて下降15分)入渓点=神崎川本流(5分)ツメカリ谷出合(120分)左岸枝沢(45分)白滝谷登山道(40分)入渓点へ戻る(70分)R421神崎橋ゲート
コース状況
■ 神崎川林道 … 車両通行止め。入口にゲート。奥は落石多くあります。
■ 駐車スペース … ゲート脇に3台ほど。三重県側に少し坂を上ったチェーン着脱場も停められそうです。
■ 林道からの下降路 … すぐ現れる分岐は右へ。
■ ツメカリ谷出合へ … 登山道を使って少し上流から入渓しました。
■ 白滝谷への乗越 … 最初の左岸枝沢(古い赤布あり)を詰めて、白滝谷への枝沢を下降すると、「白滝」の少し上部へ出ました。
■ 水温は低くなく、水はとてもきれいです。
難易度
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感想コメント

鈴鹿で最も美しいと言われる「神崎(かんざき)川」。
鈴鹿山脈の御在所岳と雨乞岳を源とする一大渓流で、「愛知(えち)川渓谷」の名称でも親しまれています。
中流部の「天狗の滝」は有名で、周辺の渓相は豪快かつ美しく、盛夏ともなれば涼を求める多くの遡行者で賑わう大人気スポットのようです。

「ツメカリ谷」はその神崎川の一支流、釈迦ヶ岳南西面の水を集める佳渓で、赤坂谷に次いで大きな沢。
下流部ではゴルジュ、中流部では美しい滝が連続するとても美しい渓で、6mスダレ状滝や階段状10m滝、裏見の滝などのハイライトをもち、 さながらミニ赤木沢とでも呼ぶべきとても明るい佳渓です(※赤木沢は北アルプス黒部川支流の有名な初級ルートです)。
ただ源流部の地形がやや複雑で、白滝谷登山道で下山する場合、地形図を頼りに尾根を越えなければなりませんが、古い目印があり多くの 遡行者が訪れていることがうかがえます。
ツメカリ谷下半部は、赤坂谷からの周遊下降に使われることが多いようですが、2回目の神崎川来訪ということで、今回はこの「ツメカリ谷」のみの遡行にチャレンジ。
想像していたよりもはるかに美しい渓で、エメラルドグリーンの釜や煌めく清流と戯れながら、心澄みわたる初夏の爽快な遡行を満喫することができました。
もしかしたら難儀するかと思っていた白滝谷への乗越では、最初の左岸枝沢を詰めてみましたが、ツメ下降ともに順調にこなすことができ、「白滝」の少し上部に出てしまいましたが、結果的に最短ルートで回ってくることができたようです。
アプローチが1時間強、若干のツメ下降の苦労があるものの、これだけ清らかさと美しさを兼ね備えた初級ルートはそうあるものではないような気がします。
沢登りの楽しさを初めての方に伝えるのに大変適したルートであるといって過言ではないでしょう。

神崎川は北アルプスを彷彿とさせる大変美しい渓谷です。
まだ2回目ですが、その魅惑的な美しさにすっかり心を奪われてしまいました。
まだまだ多くの支流があるので、ちょっとした探検気分を味わいながら、私なりに少しずつ、この一大河川のもつ魅力に迫っていくことができたらよいと思っています。

フォトギャラリー

ツメカリ谷は明るい佳渓です

神崎川本流の入渓点より

ツメカリ谷出合

下流部のゴルジュへ

4m滝をもつ釜を泳ぎます

エメラルドグリーンの釜は美しいです

水温は低くなく快適でした

釜をもった小滝が続きます

清流のなかを泳ぐのは爽快です

ゴルジュを抜けると沢が開けます

6mスダレ状滝は左右どちらも登れます

まるで北アルプスにいるような錯覚を覚えます

とても穏やかな渓相

魚影も豊富です

美しい10m階段状滝

煌めく清流に心が洗われます

さらに上流へ

5m裏見の滝は中段で滝の下をくぐります

ツツジが遡行に彩りを与えてくれます

今回は最初の枝沢を詰めて白滝谷へ抜けました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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