日本百名山 残雪の焼岳北峰
- 投稿者
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本田 康之
イオンモール各務原店
- 日程
- 2019年04月18日 (木)~2019年04月18日 (木)
- メンバー
- 名古屋栄店 本田康之
他1名
- 天候
- 快晴
- コースタイム
- 中の湯温泉(15分)焼岳登山口(80分)展望広場(70分)北峰南峰コル(15分)焼岳北峰(60分)展望広場(70分)焼岳登山口(9分)中の湯温泉
- コース状況
- アプローチ
・国道158号の釜トンネル先から旧158号に入ります
・公共交通期間は冬季は高山・松本を結ぶ特急バスで中の湯へ(上高地開通時には増便)
➀旧158号は冬季通行止だが、除雪は定期的にしている。入口ゲートは手で開ける(予約者のみ)
➁中の湯温泉に駐車場がありますが事前予約制で1日700円(宿泊者優先なので駐車できないこともある)。中の湯温泉から先、焼岳登山口へは除雪されている場合もあるが冬用タイヤ必要
➁中の湯温泉~焼岳登山口間はショートカットで車道を歩かない
➂新中の湯ルート下部は樹林帯の急坂が多い
➃展望広場周辺で台地になり、焼岳がはっきり見えます
➄南峰へ行く場合は展望広場上から下堀沢右岸の小尾根を上がって行きます
➅北峰は下堀沢をどんどん詰めていきますが雪崩注意
➆コルから北峰は北峰基部のをトラバースして回り込み、最後は雪壁を少し登ります
➇立ち寄り湯は中の湯温泉が800円(12:00~17:00 無休)
- 難易度
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感想コメント
焼岳(やけだけ・北峰2393m)は北アルプス南部の活火山で近年では1962年に水蒸気噴火を起こしたのを最後に平静して噴火警戒レベル1におさまっています。山頂には溶岩ドームが見られ、噴煙も上がっていますが、標高2455mの標記がある南峰は崩壊が激しい為に通行止になっています。北アルプスの中でもアプローチの良さから日帰りで登れる山として人気が高く、冬季でも特に南峰は雪が着くと安全になることから冬しか登れない為に人気が高くなります。北峰→南峰間は冬季でも厳しくなりますので、通常はどちらかになりますが、今回は標識のある北峰を選択。
冬季は年中営業の中の湯温泉から登るのが一般的で、展望広場までは樹林帯を進みますが登山口よりアイゼン・スノーシューの装着が安心です。今回は昨日の雨でやや雪が緩んでいて、グサグサ感があり、ツボ足だと沈むのでスノーシューがベストだと判断しました。雪で樹林帯が埋まった展望広場からは夏と違い穂高連峰・霞沢岳がしっかり見え、絶好の休憩場所になります。ここからしばらくで南峰と北峰の分岐を迎えますが、どちらにもトレースがあり、目前の沢筋にはスノーボードやスキーのシュプールがきれいに描かれています。南峰には行ったことがないですが基本、尾根筋で問題なさそうな感じ、北峰には雪崩を気にしながら下堀沢をコルまで詰めますがあまり傾斜の強さは感じません。コルから南峰へは夏道同様、溶岩ドームの基部をトラバースしていきますが、ここはアイゼンに変更しますが、特に頂上に出る雪壁はアイゼンで蹴り込む必要があります。
山頂からはまさに360度パノラマで笠ヶ岳から双六の稜線、穂高連峰、霞沢岳の稜線、乗鞍岳、遠くに白山連峰とすばらしい!ほぼ無風の残雪期特有の条件で楽しみました。
帰りはさらにはまりそうな感じなのでコルからはスノーシューを選択、一気に下降します。最後、旧158号と並行する登山道にでる直前が登山道が交錯ている為、急坂を下る部分がやや歩きにくいですが、おおむね、早々と下降できました。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。