氷の回廊 甲斐駒 黄蓮谷左俣 ワンデイ
- 投稿者
-
サイド 真博
名古屋栄店
- 日程
- 2020年12月21日 (月)~2020年12月21日 (月)
- メンバー
- 春日井店 サイド
他1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 竹宇駒ヶ岳神社(4:20)5合目(1:30)六丈沢経由15m滝下(2:30)大滝下(5:30)八合目上登山道(5:00)竹宇駒ヶ岳神社
トータル19時間(休憩含む)
- コース状況
- 笹ノ平あたりから積雪あり。
氷結具合は少し柔らかめだが良好。
先行者のトレースありのためラッセルはほとんど無し。
気温は終日-10℃前後。
風が強く、シーズン初めの体にはつらい低温下での行動となった。
- 難易度
感想コメント
1月以降は雪に埋もれてしまうため、意外とシーズンが短い甲斐駒ヶ岳の黄蓮谷左俣に行ってきました。
一昨年に左俣~中央稜への継続登攀を企てて入山したときは結氷具合が悪く敗退して、次来るときはまた継続かワンデイで来ようと心に決めていたので、ワンデイで挑戦しました。
3時20分に駐車場を出発。
長丁場なので最初から飛ばしすぎないようにペースを作って登っていきます。
黄蓮谷への下降は前回敗退時に登り返した六丈ノ沢から。
地形図の2262ピークのひとつ手前、2250mの小ピークのあたりから下降します。
祠があるので分かりやすいです。(写真撮り忘れました)
右岸を降りて最後渡りやすそうな所から左岸へ渡り、そのまま下れば15m滝下に、小さい尾根を越えれば滝上に出ます。
坊主ノ滝を登らない場合は五丈ノ沢よりこちらの方がいいでしょう。
谷に下りてからは大滝まで続く氷の回廊。
八ヶ岳をバックに気持ち良く高度を稼いでいきます。
雪が適度に付いていたのでありがたかったですが、ふくらはぎは疲れます。
途中の滝はすべてフリーソロで超えました。
12時前に大滝の下に到着。
単独の方がロープソロ(!)で登ってらっしゃったのでしばし順番待ち。
大滝の登攀は2シーズンぶりのアイスクライミングだったので大分時間がかかってしまいました。
滝の落ち口でピッチを切り、2ピッチで大滝上に出ました。
最後の滝は左岸の尾根から巻き、稜線への詰めは八合目上に出るルンゼに先行者のトレースが付いていたのでありがたくそれを辿りました。
稜線がすぐそばにあるように見えますが実際はかなり長い。
めちゃくちゃしんどかったですが、稜線の上に見えた三日月に元気づけられながら完全な日暮れと同時、17時半に稜線の登山道にでました。
二人ともテルモスの湯が無くなったのでバーナーでお湯を沸かして補充。
あったかいキャラメルラテの甘さが身体にしみわたり、下山の活力を与えてくれました。
強風に叩かれながら五合目まで着実に下り、そこからアイゼンを外して速足で下山。
下山のペースは人より早い方なのですが、それでも黒戸尾根の長さは尋常じゃない。
最後の1時間はしんどかったです。
22時20分、駐車場に帰還。
行動開始からぴったり19時間、パートナーと固い握手を交わして速攻で登山靴を脱ぎました(笑)
達成感に満ち溢れ、とても幸せな気持ちで帰路につきました。
(次の日も休み取っといてよかった...)
またこんな達成感が味わえるクライミングが出来たらいいなと思います。
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