富士山 主杖流し上部

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2022年08月08日 (月)~2022年08月08日 (月)
メンバー
山仲間1名
天候
晴→雨
コースタイム
富士宮口5合目(25分)6合目(20分)主杖流し分岐(90分)取付(210分)剣ヶ峰(60分)大砂走り(20分)宝永山分岐(45分)5合目
コース状況
・水ヶ塚駐車場1000円。5合目までバス往復2000円。始発6時、5合目から下り最終18時です。
・主杖流しはバリエーションルート、一般道ではありません。
・分岐は6合目先のブル道から。何度か広大な赤土のザレ谷をトラバースします。滑りやすく足もとられるのでとても厄介です。ペンキマークはありますが濃霧だとわかりにくそうです。
・取付から上はほぼ溶岩帯。難しいクライミングはありませんが脆い箇所もあります。
・詰めると剣ヶ峰の裏側に出ます。途中から錆びたワイヤーが上から垂れていて目印になります。
難易度
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感想コメント

 高山病克服トレーニングを兼ねて富士山へ行ってきました。今回登ったのは主杖流しと言われるバリエーションルート。ザレたトラバースや溶岩帯をひたすら登る、ちょっぴり神経を使うルートで、歩く人も稀な静かなコースです。5合目を境に上を上部、下部は藪と険しく深い谷をもがくように進む、さらに難しいルートとなっています。今回は高度障害を克服する目的のため、手始めに上だけを歩いてきました。

 平日にもかかわらず、シーズン中の駐車場は3分の2以上が埋まっていました。始発のバスは既に長蛇の列、ギリギリ乗車して5合目登山口へ向かいます。到着と同時にかけ上がっていく人もいましたが、バテないようにいつもよりゆっくりとした足取りでスタートしました。
 6合目の山小屋を通過しジグザグ道を20分ほど登ると、主杖流しの分岐となるブルドーザー道が出てきます。ここからは未知の領域。ヘルメットを装着し、気を引き締めて一歩一歩踏み出しました。
 しばらくは平坦なブル道、さっきまで賑やかだったのが急に静かになり寂しささえ覚えます。青空が出ていなかったら確実に引き返したくなるほど、しーんと静寂に包まれていました。良く見るとペンキマークや矢印があるので迷うことはありません。私自身このルートは最近知ったばかり。日本一有名な山なのに、知っている人がほとんどいない主杖流し。いつ頃から歩かれているのか、非常に気になります。
 岩場を乗り越えつつ横移動を繰り返していると、距離にして3~40mの比較的長めのザレた谷が出てきました。バランスを崩すと下の方まで砂礫と共に流れされてしまいそう。得意のへっぴり腰を叩きながら慎重に一歩ずつ移動しました。

 岩場、ザレ、時々樹林帯の横移動をしばらく繰り返し、ようやく主杖流しの取付きへ。標高はほとんど変わっていないので、ここからが高度差との勝負。標高差1000mの溶岩跡を直登します。たまに手足を使って登りますが、割りとなだらかな岩稜帯なので集中するのは足元のみ。ただし弱点をつかないとややこしい場所に出てしまうのでルーファイは必要です。心配していた頭痛はありませんでしたが、肺の苦しさは他の山とは明らかに違いました。余裕はあまりなかったのでルーファイは全てお任せし、登りに集中させてもらうことにしました。
 登れども登れども先には無慈悲な岩山。大して登っていない気がして絶望的になりかけ振り返ると、先ほどより雲海を見る目線が下がったのに気付きます。確実に高度が上がっているのがわかり一安心でした。
 さらに登り続けること数時間、岩山の上に人工的なシルエットを確認。ようやく剣ヶ峰の観測所が見えてきました。じわりじわりと明らかになる建物を目標に、最後の登り。剣ヶ峰直下の滑り台の横から登山道に復帰して、正午過ぎに山頂に立ちました。うまい具合に合流しないと、正規ルートから来た登山者を驚かせるかもしれないので若干気を使いました。ここも核心の1つかもしれません。

 山頂には登頂を讃え合う面々、ぐったり座り込んでる人、日本人も外国の方も、たくさんの人たちで大賑わい。そういえば私が初めて登った学生の時は、しんどすぎてここまでたどり着けなかったなぁ。遠い記憶が頭を掠めていきました。
 日差しはあっても風が冷たかったので一枚羽織ってお昼休憩、下りは御殿場口から大砂走りを通って宝永山へ。取材山行やツアーで何度か使った懐かしのルートです。大砂走りで砂だらけになってはしゃいでいたら突然の土砂降り。レインを着て足早に下るも宝永山はガスの中。登頂は諦めそのまま火口脇を下りました。

 レインウエアを着ずに登って来た人や、スニーカーで歩いていた人、無事目的地に着いたか気がかりでした。濡れた衣類を入れたと思われるゴミ袋を、両手に持って登っている人もいました。やはり登山の三種の神器は今も昔も変わらずだと思います。シーズンは残り少ないですが、これから挑戦する方には、基本の装備をきちんと揃えて、安全に楽しく登れるよう伝えていかなければと切に感じました。
そして来年こそは下部に挑戦したいです。

フォトギャラリー

屋根瓦のような溶岩跡を辿る。雲海がダイナミック。

既に標高2000m越え。空気が薄いのがすぐわかります。

ゆっくり焦らず登ります。

主杖流し分岐。直進するとブルドーザー道。

未知の世界はとっても静か。最初は歩きやすい。

マークはきちんとついてます。

オンタデがパッチワークみたい。

トラバースは結構大変。バランス崩し中。

このトラバースはお中道だったんですね。

刈払いもちゃんとしてあります。

主杖の目印。ここから一気に登ります。

山頂付近に笠雲?下から見ると不思議な形。

傾斜は時々きつくなる。

あっ何か見えた。

ゴールはあと少し。

着いたー。異世界のようです。

ここの下り気をつけて!主杖から合流するならここがベスト。

大砂走り。雨が降ってきた。

火口を彩るオンタデが雨に濡れていっそう綺麗。

雨上がりの宝永山。

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