毎年恒例 羊蹄山 8の字ハイキング
- 投稿者
-
石渡 健一
GRAVITY RESEARCH SAPPORO
- 日程
- 2022年09月26日 (月)~2022年09月26日 (月)
- メンバー
- グラビティリサーチ札幌 イシワタ
好日山荘サッポロ サイトウ
- 天候
- ☀
- コースタイム
- 羊蹄8の字
①ロード
京極登山口⇒ヒラフ登山口(半月湖駐車場)・・・2時間50分
②登山道
ヒラフ登山口(半月湖駐車場)⇒羊蹄山山頂・・・2時間45分
③登山道
羊蹄山山頂⇒喜茂別登山口入口・・・2時間
④ロード
喜茂別登山口入口⇒真狩登山口駐車場(羊蹄青少年の森駐車場)・・・1時間40分
⑤登山道
真狩登山口駐車場(羊蹄青少年の森駐車場)⇒羊蹄山山頂・・・4時間45分
⑥登山道
羊蹄山山頂⇒京極登山口・・・3時間25分
※実際にかかった行動時間です。(ヒラフ、喜茂別、真狩登山口での休憩時間は含まず)
- コース状況
- ②ヒラフ(登り)・・・長くきつい急な登りが連続する。お鉢は所々ザレ&岩場。お鉢は風が強く寒さを感じた。
③喜茂別(下り)・・・笹に囲まれた急な下り。土が濡れていてとても滑りやすく歩きずらい。ストックがあったほうが良いかも。
⑤真狩(登り)・・・ジグザグの急登が続く。上部岩稜帯は迷いやすそうなのでペンキマークを見落とさないように。お鉢からの星空が最高。歩きを止めると寒い。
⑥京極(下り)・・・下りはじめはザレた急な道。そのあとも滑りやすい急な道が延々と続く。ストックに助けられる。
- 難易度
感想コメント
「羊蹄山8の字ハイキング」に行ってきました。
昨年も同じ時期に「∞の字」で歩いているので、今年は「8の字」でチャレンジしました。
※昨年のレポート参考
『日本百名山 羊蹄山 8の字ハイキング』
https://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=28003
今年チャレンジしたルートはこのようになっています。
【ルート】
京極登山口⇒ヒラフ登山口⇒山頂(1回目)⇒喜茂別登山口⇒真狩登山口⇒山頂(2回目)⇒京極登山口
上記マップ参考(8の字の書き順通りのルートです)
出発は日の出前の4時20分。
真っ暗な中、京極登山口から19キロ先のヒラフ駐車場まで走り始めました。
気温約10度と、走るにはちょうどいい肌寒さで、順調にロードを走っていきます。
5時を過ぎたあたりから急に空が明るくなりはじめ、まっすぐな道路のちょうど真後ろにきれいな朝焼けが見えました。
これから2回登ることになる羊蹄山の姿を何度も脇見しながらジョギングで進み、途中で軽く朝ごはん休憩を取りつつ、ヒラフ登山口手前の半月湖駐車場についたのは朝7時過ぎでした。
事前の計画で、この京極~ヒラフ間約19キロの移動が今回の核心と考えていた我々は、かなりの体力を残してこの区間をクリアできたので「あとは軽く2回登ってクリアだな」と余裕をかましていました。
1度目の登りも、ヒラフ登山口を7時40分ころに出発し、外輪お鉢には9時55分ころ、山頂には10時10分には到着。かなりいいペースで登れたのでますます余裕が出てきました。
山頂では「あと1回登るだけっすね!」と言っていました。
しかし、喜茂別登山口への下りで事態が急変します。
ドロドロの急坂をソールの減ったトレランシューズで無理やり下り続けたせいで、2人同時に左ひざを負傷。
足の曲げ伸ばしの動作が入るたびに、ひざ外側に痛みが走るようになってしまい、全く思うように進めなくなってしまいました。
自分は昨年の悪夢を思い出していました。
昨年の羊蹄8の字チャレンジの際、最後の下りで自分がなってしまった膝の激痛。
その時は、日が暮れて真っ暗な京極コースの急な下りを、拾った木をストック代わりに体重を預けながらなんとか下山し、翌日棒になった足を引きずって病院に行く羽目になりました。
その時診断されたのが「腸脛靭帯炎」という怪我でした。
いわゆるランナー膝というやつです。
今回、喜茂別登山口への下りで痛くなり始めたところが、まさに昨年と同じ「腸脛靭帯炎」の箇所でした。
まだ歩けないほどの激痛ではなかったものの、この先無理をし過ぎるとどうなってしまうかは経験済み。
正直にいうと、この時点でリタイアも考えていました。
痛さを我慢しながら喜茂別登山口に下りてきたのは12時20分。
真狩登山口下の駐車場まで9キロの道を走れれば、2回目の山頂で日の入りに間に合うかどうかという計算でしたが、道路を走り始めると10メートルほど走ったところですぐに膝に違和感が。
そして少し歩いて、また走り始めると今度ははっきりとした痛みが現れ、全く走れなくなってしまいました。
北海道の9月末とは思えない日差しと暑さの中、足が痛くならないギリギリの早歩きで汗だくになりながら真狩の駐車場に向かいました。
真狩登山口の1.8キロほど下にある駐車場にようやく着いたのは14時10分でした。
歩きで足を休ませていたおかげか、痛みはかなり引いていて、普通に歩く分には問題なさそうでしたが、この先どの程度痛くなるかわかりませんでした。
ここでリタイアする事も出来ましたが、駐車場の車に積んでいた食料を補給し、トリガーポイントで足を入念にほぐして休憩したら、痛みと疲労感がだいぶ回復したので2回目の登頂に向かうことにしました。
前回ひざが痛くなった時は、それが何の痛みなのか全くわからいままただ我慢するだけでしたが、今回は「腸脛靭帯炎」の前兆である痛さだとはっきりわかっていたので、痛み止めやマッサージ器具、テーピング等でしっかりと対策することができました。
真狩からの2回目の登りは、「藻岩ファイブ」でお世話になったダブルストック作戦で荷重を分散しながら登ったので、時間はかかりましたが足へのダメージを最小限に抑えて登ることができたと思います。
日が暮れて真っ暗な山頂からは素晴らしい星空を見ることができ大満足。
急な京極コースの下山もヘッドライトとストックのおかげで安全に下ることができました。
下山したのはなんと23時。
一日たっぷり羊蹄山を堪能することができました。
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