奥穂高岳・前穂高岳縦走 小屋泊

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投稿者
日下部 友哉
さいか屋横須賀店 店舗詳細をみる
日程
2025年07月22日 (火)~2025年07月23日 (水)
メンバー
他1人
天候
晴れのち雨
コースタイム
・1日目
上高地(40分)明神分岐(50分)徳沢(45分)横尾(50分)本谷橋(60分)Sガレ(45分)涸沢(90分)ザイテングラート取付点(60分)穂高岳山荘

行動時間:7時間20分+休憩
累積標高:+1576,-101m
歩行距離:17.7km

・2日目
穂高岳山荘(15分)涸沢岳(10分)穂高岳山荘(40分)奥穂高岳(70分)紀美子平(25分)前穂高岳(20分)紀美子平(105分)岳沢小屋(50分)天然クーラー(55分)上高地

行動時間:6時間30分+休憩
累積標高:+615,-2100m
歩行距離:10km
コース状況
・パノラマルート分岐手前に一部残雪あり。
・ザイテングラートは急な岩場。特に下りは事故多発しているので注意。
・穂高岳山荘から奥穂への序盤は梯子、鎖場。
・紀美子平〜前穂高岳は浮石多い。落石させないよう注意。
・重太郎新道:上部は滑りやすい逆層スラブ、中間は梯子と岩場、下部は足の疲れに注意。
難易度
Google Map
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感想コメント

夏山はいつもテント泊ですが、今回は久々過ぎる小屋泊まり。当初は奥穂西穂縦走しようと思ってましたが、寒気の流入で午後から天気が急変しそうだったのでより安全なルートに変更。

◾️1日目
涸沢経由で穂高岳山荘へ。相変わらずですが涸沢までが長いですね。横尾〜涸沢が暑くてバテ気味。涸沢で少し休憩して登り再開。涸沢から見上げるザイテングラートは急ですね。さすがに稜線はもうガスってしまい、雨もいつ降るのか心配です。パノラマルートのお花畑が素晴らしくハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイ、アオノツガザクラが満開。ザイテングラート取付辺りから雨がパラパラとしてきましたが本降りにはならず助かりました。楽しいザイテングラート登り。下りではここ何年も事故が多発しているので疲れに注意しましょう。小屋手前はまだ残雪があり階段状に切ってあります。

穂高岳山荘はクレジットカードや電子マネーが使えて便利ですね。受付を済ませて部屋でくつろぎます。ちょっと昼寝して夕食自炊していると夕方は雷雨で小屋に雷落ちてましたね。さすがに稜線なので雷が近いですね。日の入りは残念ながらガスガスで見れなくて残念。

◾️2日目
日の出を見に涸沢岳へ。岐阜側からの風が冷たくレインウェアで防寒。槍ヶ岳、黒部方面が良く見えます。大天井岳辺りから日の出。奥穂が赤くなりました。小屋に戻って朝食。パッキングし直して奥穂へ向けて出発。梯子のある岩場を過ぎればあとは岩の登山道。

奥穂高岳に登頂。ジャンダルムも近いです。やはり奥穂西穂は一度は歩きたいですね。前穂高に向けて吊り尾根へ。吊り尾根も岩場なので気は抜けません。前穂高から続く明神5峰がカッコいいですね。紀美子平から前穂高へ。割と浮石も多いので足元注意。下りは特に落石させないように。前穂高に着く頃には早々にガスが上がってきてしまい涸沢は見えず。奥穂〜西穂の展望が素晴らしいですね。ただ今日は落石が多いようで遠くガラガラと音が響き渡ります。

紀美子平に戻って重太郎新道を下ります。上部は滑りやすい逆層スラブ、中間は梯子と岩場、下部は足の疲れに注意ってところでしょうか。焼岳、上高地、乗鞍岳を見ながら下れますが急なのでバランスを崩すのは命取り。長い下りを終えようやく岳沢小屋に到着。ブラックキーマカレーを注文。辛さが食欲をそそり、疲れた体でもどんどん胃袋に入ります。もう稜線はガスに覆われてしまいました。風穴までが意外と長く感じましたが、岳沢湿原まではあっという間に感じました。結構下の方は木道が整備されてました。

前回の山行から1ヶ月以上も空いてしまい、テント泊のパッキングウェイトより軽いはずなのに筋力が低下してるような感覚もあるしルート変更して良かったですが、奥穂西穂縦走するなら鍛え直さなくては。しかし素泊まり小屋泊は荷物が軽くて歩くのは快適。夏山でも使い勝手の良い30L台のバックパックが意外と持ってなかったのでこの機会に探しますかね〜。でもやっぱり時間が自由なテント泊したいので、次こそはテント泊。

今回は帽子を忘れて紫外線ダメージが。。。紫外線対策をしっかりして短い夏山登山を楽しみましょう!

■レイヤリング&ギア
-ウェア-
TOPS:
①ベースレイヤー1:メリノウールスリーブレス
②ベースレイヤー2:メリノウールフーディー
③ウィンドシェル:THE NORTH FACE/ L/S Param Shirt(旧モデル)
④ミッドレイヤー 兼 防寒着:MILLET/THROUGH WARM HOODIE
⑤レインジャケット:MILLET/TYPHON PHANTOM TREK JK
行動中は①②。宿泊時に③④、2日目の日の出に③④⑤を使用。穂高岳山荘〜奥穂高岳は①②⑤使用。

BOTTOMS:
①MILLET/Breath Mesh New Monpe Pant
②OCTAタイツ
③ファイントラック/エバーブレスフォトンパンツ
行動中は①。2日目の日の出に②③を使用。

GLOVES:
①ファイントラック/メリノスピングローブ
②AXESQUIN/W2P Light Shell Trigger Mitten(着用せず)
2日目の日の出に①を使用。

-ギア-
シューズ:LA SPORTIVA/TX4 MID GTX(旧モデル)
インソール:NWPL/Life OTC
ソックス:Darntough/Hiker Micro Crew Midweight with Cushion
バックパック:45Lのバックパックを小さくして使用
カメラバッグ:PAAGO WORKS/FOCUS M
ヘルメット:Petzl/SIROCCO(旧モデル)
ヘッドライト:Petzl/ACTIK CORE(旧モデル)
サングラス:SOLAIZ/SLD-003 OUTDOOR
トレッキングポール:LEKI/BlackSeries Micro Vario Carbon 1本のみ使用(旧モデル)
バーナー:SOTO/WINDMASTER SOD-310
傘:EuroSCHIRM/ライトトレックウルトラ シルバーUV
ウォーターストレージ:EVERNEW/Water Bag 2L
その他ファーストエイド&エマージェンシーキット、モバイルバッテリー、etc

◾️MILLET/TYPHON PHANTOM TREK JK

今回はメーカー様からお借りして使わせていただきました。ただレビューと言えるほど着た時間が長くなかったのですが夏山で使うには十分といった印象。ストレッチ性があり岩場での体の動きにもしっかり対応。軽量なレインウェアはいくつもあれど、フロントダブルファスナーでベンチレーション代わりになるし、裾のドローコードで雨風の入りを調整できるので泊りの山行でも安心して使用できる軽量レインウェアです。耐水圧、透湿性はスペック上十分すぎる数値ですが、この辺りは雨天時に試してみたいものです。
※横須賀店では取り扱っておりません。

■気温
6:40 上高地 13℃
4:30 涸沢岳 11℃
9:00 前穂高岳 20℃

■当日天気図:【気象庁 過去の天気図】参照

2025年7月22日12時


2025年7月23日9時

フォトギャラリー

奥穂高岳前穂高岳縦走

早朝の上高地

本谷橋 ここから本格的登

涸沢到着

パノラマルートにあるお花畑

ザイテングラート取付点辺りから涸沢とお花畑

ザイテングラートの岩場歩き

ようやく穂高岳山荘到着

夕方は雷雨。夕焼けは見れず残念。

2日目 ご来光

奥穂高岳が赤く染まります

奥穂高岳へ向けて出発

奥穂高岳登頂!

奥穂からジャンダルム

前穂高岳へ向けて吊り尾根へ

もちろん前穂高岳への登りも岩場

前穂高岳登頂!涸沢側はガスってしまいましたが奥穂はバッチリ見えます!

重太郎新道を下ります。上部は逆層スラブ。

岳沢小屋に到着

疲れて体にブラックキーマカレーは最高!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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