奥多摩 川苔谷本谷 ~名瀑 聖滝・夫婦滝を目指す~
- 投稿者
-
大島
横浜西口店
- 日程
- 2016年08月15日 (月)~2016年08月15日 (月)
- メンバー
- Mさん、Oさん
- 天候
- 曇りのち雨
- コースタイム
- TOKYOトラウトカントリー駐車場(10分)川乗橋バス停(65分)放水(95分)聖滝(195分 内、聖滝165分)夫婦滝(130分 内、夫婦滝90分)脱渓(30分)川乗橋バス停(10分)TOKYOトラウトカントリー
- コース状況
- ・TOKYOトラウトカントリー 1日1000円。受付にて支払い。
・川乗橋~聖滝まで 泳ぎと小滝と河原が繰り返され雰囲気よし。この区間だけなら1級。
・聖滝 四段からなりF4の眺めが素晴らしい。F2が核心になる。Ⅳ程度。
・夫婦滝 逆川出合からすぐ。チョックストーン二段になる。プロテクションが心もとなく落ち口がかぶっているので怖い。Ⅳ~Ⅳ
- 難易度
感想コメント
前回、逆川を遡行した時 林道の下に見える渓相が気になった。
ゴルジュ調で明るさもあるかんじで水量も多いように見えた。
あれ?これ歩いたら気持ちいいんじゃないか?
遡行後、携帯で調べてみると遡行記録がいくつか散見された。
が…思ったものとは違った。
沢の強い山岳会 TNK、バリバリアルパイン系山岳会 YMD(DAIGO風略し方)などガチ勢が遡行していた。
決して、楽に遡行している感じではなかったが さらに調べを進めると巻きもあるし
写真でじっくり見ると なんとなく弱点もあるようだ。
ダメなら巻けばいい。行くだけ言ってみようと いつものメンバーで挑んでみた。
ちなみに遡行図は岳人 NO.566号にある。ただし20年くらい前になる。
私は見つけられなかったが登攀隊長Oさんが入手してくれたので参考にした。
TOKYOトラウトカントリーさんに駐車。
7:00~ 1日1000円で駐車可。川乗橋まで徒歩10分。
川乗橋バス停に着くと日原川方向にカープミラーがある。
その足元に日原川に降りる古い梯子が掛けられている。
川苔谷は出合から泳ぐことになる。朝一水に浸かると眠っていた身体も目を覚ます。
そこから60分ほど 淵と小滝を繰返し 明るい雰囲気の河原を行き進む。
沢への放水が見えてくると30分ほどでキャンプ場に行きつく。
そこからわずかな時間で本日の核心地点にて目的地『聖滝』に出合う。
おぉ…すごい。手ごわそうだ…F1は遠目ではホールドが見えるが…さて、どうなるか…
☆聖滝
・F1 滝 流芯に小さなホールドがあり拾えれば流れ右を突破が可能。
見つからない場合やや右寄りに登ることになる。登ると目の前にペツルハンガー二個。効きは甘い。
・F2 F1を上がるとすぐにF2の釜。釜の左に高さのない滝が勢い良く流れ込む。
流れ左に5mm強のカチが3つ。水中に親指が乗る程度のフッドホールドがある。
それらを上手く使い上がるか…私は身体を上げた後のホールドが見つからずに弾きは返された。
水圧に身体が開かされ押し負けた…カチにアブミ+クリフハンガーがあれば私たちでも突破できたか?
パーティに寄ってはクライミングシューズで突破するようだ。
巻きは左岸のスラブを登るが難しい。プロテクションも怪しい。
なので私たちはF1手前から右岸を高巻き川乗の岩場端から懸垂下降1本でF4釜に降りた。
やや空中気味で40m以上のザイル必要。
・F3 登ってないのでわからない。見る限りでは超絶スラビー。
・F4 右滝を簡単に登れる。F3左岸巻きの踏み跡から見下ろすようにF4全景が見える。美しい。
聖滝すぐ上にも釜のきれいな小滝が2つあり、それを過ぎると逆川の入渓点になる。
逆川を右手に見送り、少し行くと夫婦滝が谷を塞ぐ。
圧巻。初見で登れんのかコレ?と感じぜざる得ない。
深い釜があり、キャニオニングチームがいると上から飛び込んでくる。
『夫婦滝』
一段目は、聖滝や夫婦滝にチャレンジしてみようと思うレベルの人なら問題にならないだろう。
に上がると滝の裏に回れる。人2人くらいは立てるが滝のプレッシャーを感じ居心地は良くない。
残置のハーケンが3、4本ある。それらの状態を確認して岩藪登山者Mさんがアブミを掛け身体をあげ、
小さなチョックストーンの下まで上がった。だが、そこからが進まない。
話を聞くと『行けそうなんだけど落ちるかもしれないリスクが消えない。』とのこと。
登攀隊長Oさんも行くが同じ意見。そんなこんなで手こずっている内に雨が振り出し本降りに。
3人とも聖滝から濡れすぎて状態も良くなくなって来ていたので ここで撤退。
夫婦滝もザイル40m以上必要。
夫婦滝の右岸高巻きもよくは無いので 撤退は素直に逆川の入渓地点からにします。
あぁ、聖滝、夫婦滝ともに強い滝でした。だが、二つの表情は全く違く面白かった。
登れはしなかったけれど、学ぶところも多く いい遡行になりまりました。
次は、もっと力を磨いてリベンジです。
遡行グレード 2級~2級上
滝登攀グレード Ⅳ~Ⅳ+
必要装備:40m以上のザイル、アブミ、ハーケン、泳ぎが多いので防寒をしっかりと。
カムやナッツは決めるような場所はなかった。
泳ぎやシャワーが多いので防水袋は二重に。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。