ドラゴンドラで苗場山
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2018年11月02日 (金)~2018年11月02日 (金)
- メンバー
- 銀座店 吉岡
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- リフト終点(15分)登山口(90分)神楽峰(15分)雷清水(45分)山頂(30分)雷清水(25分)神楽峰(70分)リフト終点
- コース状況
- ・神楽峰までは急登何ヵ所かあり。雪と笹と土混じりで大変滑りやすいです。ストック又は軽アイゼン必須。積雪量は山頂で15cmほど。
・ドラゴンドラ往復2600円、パノラマリフト往復1000円、苗場プリンスホテルのバスターミナル・シュネーから無料シャトルバス出てます。期間は11月11日まで。ドラゴンドラは朝9時~午後4時まで運行、リフトは3時半まで。リフトに乗った方が時間短縮できます。乗り遅れないよう時間配分要注意です。
・山頂ヒュッテは営業終了。
- 難易度
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感想コメント
世界最長のロープウェイ・ドラゴンドラに乗って、苗場山まで秋限定のコースを歩いてきました。前日に雪が降ったので、軽アイゼンやストックを装備に加え準備万端で臨むも、心の準備はまだ万全ではなく、歩く度に増える雪の量に辟易しながら登りました。
さらに注意すべきが時間の問題。コースタイムは7時間程度ですが、ドラゴンドラが動いているのが9時から16時まで。早めにスタートすることも出来ないし、最終を逃すと非常に長い回り道をしなくてはならないという。頭もお尻も決められた余裕のない山行となってしまうので、山頂をゆっくり散策したい場合にはおすすめできません。できることならのんびりしたかったのですが、「秋限定」「世界最長」「ジェットコースター感覚の」という文句に惹かれてしまい、ドラゴンドラに乗って山頂を目指すことにしました。
始発にも拘わらずバスターミナルには長蛇の列。先を急ぐ我々はバスを降りるとすぐさまゴンドラ乗場まで小走り。この時一緒に乗り合わせたのは愛知のご夫婦、スタートは一緒だったのに健脚には追いつけず先行する足跡を追うこととなりました。リフトを降りて登山口まではスキー場のゲレンデを抜けていきます。うっすら白くなった道は登るにつれ深くなり、気が付くと辺りは雪で真っ白、これ完全に雪山じゃん!山頂まで辿り着けるか不安になってきました。
神楽峰まではなかなかの急登、下りは滑ってお尻をつくと確信しました。振り返ると遠くにドラゴンドラらしきロープウェーが。麓は色付き雪とはまだまだ無縁の世界。今いる場所とのギャップに驚きを隠せません。行く先は雪雲に巻かれとても寒そう。戻るべきか、いやまだ時間はある、吹雪いてはいないので視界は効きそうだし、太陽も時折顔を出している。よし進もう、何度か逡巡しながら雪のたっぷり着いた尾根を慎重に登って行きます。段差のある岩場が急に平坦になって、ようやく頂上台地に出ました。どこまでも続く白一色の世界、青い空とのコントラストは拝めませんでしたがこれはこれでとても幻想的、息を飲む光景が広がっていました。
山頂手前で手を振る人物。あのご夫婦だ。早く着いたので山頂で寛いでいたそう。我々のことが気がかりだったのか、姿を確認すると安心した様子で下っていきました。慌ただしく山頂で写真を撮り、小屋が閉っているのを確認して下山に取りかかります。時計をチラチラ見ながら、後ろ髪引かれる思いで何度も湿原を振り返りました。
神楽峰まで戻ってリミットは残り1.5時間、これはダッシュするしかない!もう転倒覚悟で滑るように下ります。何度かバランスを崩しましたが、お尻を着いたのはわずか2回。健闘しました。最初は雪の下に隠れた笹の葉が滑り易く、笹が終わると今度は雪が解けてぐちゃぐちゃの泥道、こういう場所には6本爪より刃の短いチェーンアイゼンが有効そうです。
ようやくリフトが見え一安心、時刻は15時10分、ぎりぎりでした。心に余裕のない山行でしたが、山頂を踏み、帰りにバス乗り場でバッジもゲットできたので非常に達成感のある旅となりました。次はぜひ秋山郷から、余裕のあるプランでじっくり湿原を楽しみたいです。
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