十一面岩・ベルジュエールと大面岩
- 投稿者
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高野 優
池袋西口店
- 日程
- 2020年06月29日 (月)~2020年06月29日 (月)
- メンバー
- 高野 他1名
- 天候
- ☁☀
- コースタイム
- 植樹祭駐車場~(1時間20分)~ベルジュエール取付き~(4時間30分)~十一面岩山頂~(40分)~ベルジュエール取付き
- コース状況
- 岩肌はやや湿っていた。
感想コメント
初心に帰ると言う事で約10年ぶりのベルジュエール。
トップは空身、フォローはザックを背負ってのんびり楽しく登ろうという計画でスタート。
トップが1ピッチ目、11bを幸先よくサクッと抜け、フォローの私が続きます。
アプローチシューズ、、お昼ごはん、お茶、防寒具、トポ、ファーストエイドキットなどを背負ってスタートしましたが、ボルト1本目の上でテンション。何度か試みるも重すぎて体が全然上がらず、結局ザックの中身をほとんど取付きにデポして再スタートしました。
当たり前ですが抜いたら全然違いました…。
ある程度のグレードのピッチは空身、もしくはバックロープで荷揚げがやはり快適です。
その後はノーフォールで抜け、印象の悪かった2ピッチ目の10aへ。
バランシーなトラバースから湿ったコーナーを登ります。プロテクションが1本目以外ハーケンなので緊張感があり、力が入ります。
コーナーにはキャメロット0.3番あたりが取れます(記憶が曖昧です)。
3ピッチ目の上部のコーナーまでロープを伸ばします。終了店点直下が濡れていると悪く感じます。
4ピッチ目の綺麗なクラックは短いですが、ワイドハンド、ハンド、タイトハンド、フィンガーと徐々に細くなっていき、面白い。
5ピッチ目はこのルートのハイライトともいえる10aの大フレーク。
大フレーク真下のビレーポイント作成に0.75~2番サイズのキャメロットを使用します。中間部から上はキャメロット5番、4番が決まりますが、不安定なレイバックになるのでプロテクションを取らずに行く方も多いですが、仮に落ちたとしたら恐らくグランドフォールギリギリでしょう。
6ピッチ目の10mほどのトラバースから5.8のチムニーへ。
途中リングボルト1本しかプロテクションが取れませんが、チムニーの抜け口でキャメロット1番を決めました(0.75~2番あたりも決まると思います)。
7ピッチ目の10bクラック。短いですが傾斜もあり侮れないクラックをこなし、頂上直下のテラスまで。
フレアーしたクラックにハンドジャムしっかり決める事が出来れば安定してぬけられると思います。
最終ピッチ。出だしのかぶったワンポイントで力が要ります。
頂上直下のスラブが最後のアクセントとなり、狭い頂上に這い上がれば、反対側の不動沢が見下ろせ、360度の展望です。ここからの眺めは本当に素晴らしい。
その後、大面岩へ。
スラブ状フェースと表現すればよいのか。
バランスと忍耐を必要とする厳しいピッチが続くこの壁を登れたら、もう少し自信が付くような気がします。
それにしても久しぶりのマルチピッチで足の疲労がひどかったです…。
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