すっかり冬の景色に様変わりした山道を歩いていると、冬支度したお地蔵さまが。気分もほっこり、身体もあったか。それもそのはず、今回の雪山ハイクのために新調したビラムジャケットは、バーグハウスのアイテムの中で最も透湿性に優れているらしい。なるほど軽くて動きやすいのに、寒さから開放されている感じがしました。
秋には急降下の丸太階段を下りましたが、今は雪が積もって急な坂道に。この千早峠は、維新前に天誅組が五條代官所を急襲したときの道として知られています。歴史に想いを馳せながら、尖ったピークの神福山の北面を巻き、金剛山トンネルの上を通過して行者杉を目指しました。
高野山をはるか遠くに眺めながら、谷の中の山ノ神に。谷の林道をまっすぐ進むと、紀見峠からすぐ北の旧国道371号へ。一般道を下りながら話題になったのは、見事な樹氷の花に出会えたことでした。厳冬の限られた時期だけに見られる幻想的な雪の世界に、誰もが魅せられた一日となりました。楽しみにしていた紀見温泉は閉館していて、ちょっぴり残念!
老杉の根元の祠に役ノ行者を祀っていることからその名が付いた行者杉。ここはその昔、大沢越と呼ばれ、交通の要衝だったそうです。圧巻の行者杉を見ながら、ひと休み。かぶっていたキャップをはじめて脱いでみたら、急に冷えてきた。このツィークキャップ、一見ニット素材のキャップなんですが、内側がフリース素材になっているのでとってもあったか!厳冬の山にははずせないアイテムなんです!
「雪のダイヤモンドトレイルを歩いてみようよ。」秋の紅葉シーズンに登ったときに誰かが言った言葉を思い出し、大阪で最も多く雪が降る金剛山へ樹氷を見に、いつもの山メンバーが集まりました。今回はロープウェイ・金剛山駅からの雪山ハイキングなので、冬山対策を万全にして臨みました。
平坦な道を下りていくと、雪道はしだいになくなり土肌が現れてきます。「アイゼンは必須!」って言われて、慌てて好日山荘へ。すすめられたのは6本爪のアイゼンで、軽量でシンプルな仕様。幅調整も不要だっだので、とっても助かりました。今日の働きに感謝しながら、これまた便利な収納ケースに入れて、ここからは登山靴のみで西ノ行者堂へと歩調も軽く進んでいきました。