日本アルプスの中にある御嶽山は、独立峰で存在感のある山です。古くから信仰登山が盛んで、夏には表口の王滝や黒沢から登って行くと、白衣装束の信者が続いていることもあるのだとか。かつて行者が拓いた登拝の道をたどってみようと、田の原登山口へやってきました。ここには登拝の道らしく、鳥居が建っています。ここから真っすぐに延びる道を進むと樹林帯に入り、いよいよ山道に入っていきます。少しお天気が怪しくなってきたので、レインウエアを着用します。
森林限界のあたりには金剛童子があり、振り返れば三笠山が見下ろせます。金剛童子から溶岩礫の多い道を進むと八合目石室非難小屋が現れます。見晴らしのいい道をさらに進むと一口水にでます。岩の間から滴り落ちる水は、まさに恵みの水です。行者たちもこの水に癒されながら登って行ったのかと思いを馳せているのも束の間、ここから急な登りが続きます。九合目の石室非難小屋まで、あとひとふんばり!