雪彦山といえばなぜか日本酒を思い浮かべてしまうのですが、ここは日本3彦山のひとつで古くから修験者の道場として知られているそうです。ロッククライミングの名所としても有名ですが、今日は友人とふたりで雪山ハイクを計画し、車でキャンプ場登山口までやって来ました。 登山口から登りはじめると、いきなり杉林が生い茂る急な登りが待っていました。木の根や岩をつかみながら展望岩まで登ると、ここから登頂をめざす雪彦山の岩塔を眺めることができました。
展望岩あたりから積雪が目立ってきました。山道の雪はわずかですが、踏みしめられたあとの雪は硬く凍っているので滑りやすく、 注意しながら進みます。ここはクライミングの名所でもあるので、出雲岩には古いリングボルトやスリングがいくつも残っていました。こんな岩場を登っていると、冬山でも汗をかいてきます。今日はインナージャケットにフリースを着ていたのですが、ポケット部分を開けてベンチレーターにして温度調節をしました。
鎖場が所々にあり、慎重に岩と岩の間にできた溝を登っていきます。雪山に備えて、インナーグローブを重ねていたので、冷たく凍った鎖をつかむ手も安心! 雪山での装備をきちんと整えておくと、ちょっとした動きにも役立ちます。 大岩がふたつに割れたセリ岩の狭い通路にもぐりこんでいきましたが、ザックが引っかかり悪戦苦闘! なんとか身をよじりながら通過していきました。実はちゃんと迂回路も存在しています。
セリ岩から雪彦山大天井までは、急な岩場が続きます。友人にこれってハイキング?って言われるくらい、結構ハードなコースです。 838メートルの頂上に到着!信仰の場である祠にお参りして、楽しみにしていた昼食タイムです。今日は、寒い日にはもってこいのメニューです。チタンクッカーは軽くて持ち運びに便利!すぐにお湯を沸かし、棒ラーメンに大好物のお餅を入れていただき、身体が芯まであったまりました。
岩からは流れ落ちる水がツララになっています。真っ白な雪道を少し進むと天狗岩に到着。ここから四等三角点を通過し、962メートルの鉾立山をめざしました。 ここからの展望は、お天気がよければ瀬戸内海まで見渡せますが、この季節は左奥に伯耆大山がかすかに見える程度でした。 ここからはまた岩場の鎖場を今度は下って行きます。虹ヶ滝を通って、不思議な形の雪彦山第2ダムにたどり着きました。