鹿児島県 遠征② 屋久島縦走 鹿之沢小屋~永田岳~焼野三叉路~新高塚小屋(泊)~縄文杉~荒川登山口

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投稿者
酒井 健
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日程
2014年06月11日 (水)~2014年06月11日 (水)
メンバー
福岡パルコ店 酒井
天候
雨時々小雨のち強雨
コースタイム
3日目:鹿之沢小屋<70分>永田岳山頂分岐<55分>焼野三又路<30分>平石<60分>第2展望台<40分>新高塚小屋 
4日目:新高塚小屋<50分>高塚小屋<15分>縄文杉<125分>ウィルソン株<115分>楠川分岐<65分>荒川登山口
コース状況
全体的に岩よりも木道が滑りやすいので注意が必要。特に新高塚小屋から大株歩道入口までは多く設置されています。
難易度
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感想コメント

3日目
明け方まで続いた暴風の中いつの間にか寝ていたらしく、起きた時には嘘のように静かだった。最悪、停滞。または、花山歩道にて下山を考えていたが、雨も風も弱い。予報は午後から曇り。予定よりも遅らせミスト状の雨の中、出発。同時に今夜の宿泊地は“新高塚小屋”に決定。

登山道は昨夜の雨のお陰で川になっており、窪地という窪地はすべて水たまり状態。あれを登るのか~と考えていたが、そこは朝一の体力満タンでグイグイ登る。お陰で、永田岳までは意外に早く感じた。
景色は全くないので永田岳はスルー。歩くごとに濡れたヤクザサに否が応でも触れることでレインはもれなくグッショリ。もう慣れましたってんだ。
基本的には横歩きなのでスタスタ進み“焼野三叉路”に戻ってきた。行動食と山専ボトルに入っている温かい紅茶を体に流し込み、下り開始。
水が流れている石の上は意外にも滑らないことに安心をするも、念のため慎重に足を置く。緩やかに下っている登山道。整備もしっかりされていて、永田方面とはえらい違いだなと思っていたところで“平石”に着く。ここからちょっと登りになり、“平石岩屋”を通過。この辺りに、とにかく鹿いっぱい。むしゃむしゃ食べている。近づいても逃げる素振りを見せない。食事中にごめんなさいねと言いながら道を譲ってもらう。こっちが気を使うわ。
ここからは下り。空が徐々に草木に覆われる。木製の階段を慎重に降り、ロープで降りると“第二展望台”だ。一応上がってみたが当然視界ゼロ。わかってたよ。
完全に樹林帯になり、“第一展望台”を過ぎる。濡れたヒメシャラがとても美しい。午後もだいぶ過ぎて雨がようやく弱まったころに、“新高塚小屋”に到着。

入口で荷物を下ろし、レインを脱ぐ。寝床を確保し昨日同様豪快に干す。着替えを済ませ、とにかく珈琲タイム。ひとまず落ち着く。ふはぁ~。
しかし止まない。午後から曇りの予定が、むしろより強くなってきた。おいおい。まだ降りますか?到着時、単独の男性が一人だったが、4人組と外人の単独が加わり今夜は8人。それでも下半分は独占状態。快適快適。夕食を済ませ、ラジオで天気確認。明日は午後から晴れるらしい。まぁここは屋久島。期待はしない。そして、おやすみなさい。

4日目
無情にも雨は降り続いていた。朝食を済ませ、準備を整える。予定よりも一時間遅らせてみた。止みそうで止まない。これ以上遅らせると船に間に合わない可能性が出てくるので、生乾きのレインに袖を通して出発。そんなに強くない雨の中、まずは“高塚小屋”に向かう。実は改装をしたという話を聞いていたのでどんな感じになっているのか楽しみだった。慎重に長い木道を下ること約一時間弱。全く以前の面影がない3階建ての立派な小屋が姿を現した。私の知っているのは鹿之沢小屋に近かった頃。以前の小屋なら正直泊まることに躊躇してしまうが、これなら迷わないだろう。とても綺麗な小屋に生まれ変わっていた。

ひとしきり見回ってから後にする。濡れた木道を進むと久し振りの“縄文杉”とのご対面だ。約10年振り。やはり他の杉とは雰囲気が違う感じがするのは私だけだろうか。山がメインとしている私にとって縄文杉は通過点に過ぎない。だが、気が付くとゆうに30枚以上の写真を撮っていた。時間も早く、誰もいない貸し切り状態のせいもある。時間も迫っていたのでなんとか切り上げ、時計を見たら30分近くも過ごしていた。縄文杉と我々2人だけ。とても贅沢な時間を過ごせて大満足。
ここからはとにかく木道が続く。“夫婦杉”“大王杉”と堪能し、“ウィルソン株”に着いた頃にようやく雨が上がり、晴れ間が射してきた。

ガイドに連れられた登山者がどんどん上がってくる。“ウィルソン株”で写真を撮り、一休みしてから縄文杉に向かって行った。負けずに我々も写真をパチリ。中に入ってパチリ。外に出てまたまたパチリ。これでバッチリ。出発後も、登ってくる登山者とすれ違いながら下り、“大株歩道入口”に到着。ここからは平坦なトロッコ道がひたすら続く。

時間的に予定よりもだいぶ遅くなっていたのでとにかく急ぐ。それにしてもようやく晴れた。途中で2日振りにレインを脱いだ。いや~爽快。太陽の熱で体から湯気が立ち上る。
“楠川別れ”を過ぎ、“小杉谷集落跡”に着いた時には衣類が乾いていた。ガタガタのトロッコ道が歩幅とうまく合わなくて本当に歩きにくい。不規則に出てくるキレイな滝を見ながら、気持ちを落ち着る。
レールが左に分岐しトロッコの車庫(?)へと繋がっている。それを過ぎるとトンネルになり、出て右に曲がると“荒川登山口”に着く。

3泊4日を無事に下山できて何より。後は船に間に合うこと。早速タクシー呼ぶ。待っている間濡れているものを広げ乾燥させる。そして宮之浦に直行してもらった。料金は約1万円。涙。
でもお陰で無事に乗船。鹿児島本港に向かった。

本当にお疲れ様でした。そしてまた来ようと思う。

フォトギャラリー

鹿との出会い

登山道にたくさん出現

シャクナゲの木々の中に入っていく

滑りやすい岩は慎重に

濡れたヒメシャラの木々たち

やはりこれがないと

新しくなった高塚小屋 壁は実は紙管(紙でできた管)でできています

10年ぶりの縄文杉 やはり何か違う

木道 木階段が続く

コケむした木

お決まりのアングル

ウィルソン株

陽が差してきて緑が鮮やかに

コケ

荒川からくるとここでトロッコ道が終了 左の階段を登っていく

長い長いトロッコ道

トロッコが

無事下山

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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