富山県 薬師岳 2926m U.L.スタイルで悪天を突く
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2014年08月26日 (火)~2014年08月27日 (水)
- メンバー
- GRAVITY RESEARCH UMEDA 戸田
- 天候
- 雨または霧、時々雷
- コースタイム
- 1日目 折立→(150分)太郎平小屋→(10分)薬師峠
2日目 薬師峠→(40分)薬師岳山荘→(30分)薬師岳頂上→(45分)薬師峠→(10分)太郎平小屋→(90分)折立
※コースタイムより早く歩いています
- コース状況
- 1日目、太郎平までは登山道が川のようでした。
乾いていれば特に問題ありません。
薬師平より先は吹きさらしの稜線です。悪天の時は引き返す勇気も必要です。
- 難易度
感想コメント
当初の計画では折立から入って雲ノ平までぐるっと歩くつもりでいましたが、ドンピシャで悪天の予報。
雷も伴うとのことだったので長時間の稜線歩きは嫌だなと思って1泊2日で薬師岳に登ってきました。
しかしわざわざ天気の悪い時に行くのにフツーに登るのはもったいない。
ということで、装備を極端に軽くして行ってみました。いわゆるウルトラライト(U.L.)スタイルです。
以下、食料と水を除いた装備の一覧です。
【ザック】
テラノバ
クエーサー30
474g
【ザックカバー】
バーグハウス
ライトウェイトリュックサックカバー M
93g
【シューズ】
ホグロフス
LIM LOW GT
566g(ペア)
【レッグゲイター】
ウォークアバウト
ショートゲイター
68g(ペア)
【レインスーツ】
マウンテンイクイッフメント
サイクロンジャケット&パンツ
316g
【テント】
ニーモ
オビエリート2P
1100g
【ペグ】
MSR
カーボンコアステイク
18g(3本)
【グラウンドシート】
SOL
エマージェンシーブランケット1人用
82g
【スリーピングバッグ】
SOL
エスケープライトヴィヴィ
151g
【ピロー】
エクスペド
Air Pillow UL M
44g
【スリーピングマット】
テラノバ
レーサースリーピングマット
96g
【サーマルレイヤー】
ノースフェイス
ライトヒートジャケット&パンツ
391g
【ヘッドランプ】
ペツル
e-Lite
27g
【ストーブ】
スノーピーク
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
56g
【ガスカートリッジ】
スノーピーク
ギガパワーガス110プロイソ
210g
【クッカー】
エバニュー
Tiマグポット500
75g
【カトラリー】
ユニフレーム
FDヌードルスプーンチタン
17g
【タオル】
パックタオル
オリジナル M
39g
【ファーストエイド】
自前キット
217g
【コンパス】
スント
A-10
30g
【時計】
スント
コア
79g
【サイフ】
グラナイトギア
エアハイカーワレット L
9g
【携帯電話】
アップル
アイフォン5S
111g
※全て付属品(スタッフバッグなど)付きの重量
合計、4269g。5kgを切ることを目標にしていましたが楽々達成。まだ削れるところはあるので、食料・水込みで5kg切りもいけそうです。
土砂降りのため登山道が川のようになっていたので、靴を浸水させずに歩くのには苦労しました。ゴアテックス仕様ではありますがなにせローカットの靴。つま先立ちを駆使して岩や木の上を飛ぶように歩く感じはほぼ沢登りの世界です。結果、山行を通して浸水は無し。靴の中はドライに保てました。歩き方次第でイケるものです。
テン場に着いても雨は降り続き、仕方なく雨中でテントを張りましたが、もちろん本体の中までびしょびしょに濡れてしまいました。これは予想していたことなので水分吸収量の多いパックタオル・パーソナルが活躍。軽さ重視ならパックタオル・ナノですが、何回も絞っては拭きを繰り返す手間を考えるとパーソナルの方が断然楽です。
テントは、本体がほぼノーシーアムのフルメッシュ。フライがあったところで暖かさは期待できません。しかしスリーピングギアは重量の削りどころ。これ以上は無理というくらい削りましたが、なんとか寝れるものです。気温は22時の時点で8℃。ちなみに、エマージェンシーブランケットはグラウンドシートとして使用しています。
薬師岳の頂上には1日目に行こうとしましたが、薬師平を過ぎたあたりで近くで雷が鳴りました。
もうちょっと行けるかと思って歩き続けましたが、さらに近くで雷鳴が響き、慌てて引き返しました。怖かったです・・・。翌日、天気が少し回復したので頂上を一気に往復し、帰りました。こういう時は軽い装備が役にたちます。
U.L.ギアの数々は、軽くなるかわりに多少不便になることがほとんどです。しかし今回天気の悪い中使ってみて思いましたが、その不便さを補い合うように装備を選んでいけば、しっかりと快適に登山を楽しめますし、軽さの恩恵を受けられます。全ての装備を軽くするのは無理でも、1つ2つと揃えていくと軽量化は進められます。より山を楽しむためのU.L.スタイル、みなさんも取り入れてみてはいかがでしょう。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。