登山靴を選ぼうMOUNTAINEERING BOOTS
登山靴といっても種類は様々。いったいどれをえらんだらいいの?そんなお声をよくいただきます。
そこで、好日山荘のスタッフが登山靴の特徴や選び方などを分かりやすく解説します!
登山靴(トレッキングシューズ)の特徴
登山で履く靴は
どんなものが良いですか?
足元をサポートしてくれる
しっかりした靴が良いですよ!
登山に適した靴
- 特徴1.かかと部分に硬さのあるもの。
- 特徴2.ソール(靴底)に十分な剛性があるもの。
- ・爪先側とかかと側から力を掛けた時に親指の付け根あたりで曲がるもの
- ・靴をねじったときに負荷があるもの、すぐに戻るもの
- 特徴3.防水性のあるもの。
- 不安定な足場から脚を保護
- 登山道は、様々な傾斜に不安定な石ころ・砂・ドロ・土・岩が出てくる登り下りがあります。登山靴は、不安定な足場でもスリップして転倒したり、挫いて歩けなくならないようにサポートしてくれます。
- 防水性があるものなら雨天でも安心
- 雨に降られたり、沢水の中を歩いた時、靴下を濡らしては不快なばかりか、マメが歩行を困難にします。
登山靴の選び方
いろんなモデルがありますが、
登山にはどれを選べば良いですか?
登る山やコースに応じて
適したものを選びましょう!
選ぶ時のポイントは足首の高さと
ソール(靴底)の硬さです。
登山靴選びのポイント
ポイント1足首の高さ
- 足首が高いもの(ハイカット)
- くるぶしをしっかりとホールドして安定感があります。
- 標高差の大きなコースや重い荷物を担ぐときに適しています。
- 足首が中程度のもの(ミッドカット)
- 足首を適度に保護しつつ、歩きやすさも兼ねています。
- 整備された登山道の日帰り登山に適しています。
- 足首が低いもの(ローカット)
- 足首を自由に動かせて、重量も軽いので、動きやすいのが特徴です。
- 標高差の少ない自然歩道の散策に適しています。
ポイント2ソールの硬さ
- ソールが硬いもの
- ゴツゴツした岩稜帯や小さな岩角への立ち込みでも安定感があります。
- アルプスの岩稜帯のような難しいコースを目指すときに適しています。
- ソールの硬さが中程度のもの
- 普段とは違う重い荷物を背負い、不安定な岩場を歩く時の疲労を大きく軽減します。
- 日帰り登山から無積雪期のアルプスまで幅広く使うことができます。
- ソールが軟らかいもの
- 普段履きに近い感覚で歩くことができます。
- アスファルトの街中から整備された登山道までのハイキングルートに最適。
その他に選ぶときの注意点はありますか?
靴のデザインではなく、
正しいサイズやフィット感のものを
選びましょう!
正しいサイズの選び方
-
1
登山用靴下をはいた状態で試し履きをしましょう。
※試し履き用靴下を売り場にご用意しております。 -
2
紐を緩めた状態で、靴の内側先端につま先が触れるまで足を入れます。
-
3
つま先が内側先端に触れている状態で、かかとに指1本分のゆとりがあるか確認します。
-
4
つま先が先端に触れた状態から、かかと寄りに足を移動させてください。
つま先側に空間が出来たら、紐を締めていきます。
つま先先側からフィットするよう調節します。 -
5
店内を歩いたり、斜面台を登り下りして、履き心地をお確かめ下さい
- 全体的なフィット感
- 下る際につま先に余裕があるか
- 足幅・甲の高さ・くるぶしなど当たるところが無いか
- かかとが浮き上がらないか
※登りでは足首部分をあまりきつくせず、下りでは足首までしっかり締めることが大切。
つま先やヒザへの負担が軽減します。
なかなか難しそうですね・・・
ご心配なく!
困ったらお気軽にスタッフへ
声をかけてください!
登りたい山や用途を伝えていただければ、最適な登山靴をご案内致します!
好日山荘は全国に60店舗を超えて展開する登山・アウトドアグッズの専門店です。接客するのは、実際に山が好きで登っている専門スタッフ。靴のフィッティングから登山のアドバイスまで、安心してお任せください。
インソールでもっと快適!
登山靴と別売りのインソールを組み合わせれば歩きやすさがさらにアップ!足の骨格を安定させ、本来足が持つ衝撃吸性をサポートしてくれるものがあります。
お手入れ方法
快適に履き続けるための、
お手入れのポイントは?
防水処理と保管方法が大切です。
使用後のお手入れ方法
- 1.使用後は外側についた泥や埃を乾いた布で拭き取ってください。
ひどく汚れた場合は、水を絞った布やスポンジを使いましょう。
※タワシなどでゴシゴシこするのはお避けください。 - 2.靴からインソール(中敷き)を外します。
風通しの良いところで陰干ししましょう。 - 3.布製の靴には撥水スプレー。
革製の靴には皮革専用のスプレーやクリームで、 防水処理を施してください。
保管方法
- ●型崩れを防ぐため、靴の中に新聞紙を詰め、靴紐を一番上のフックまで閉めておきましょう。
- ●できるだけ箱に入れず、通気の良いところで保管しましょう。直射日光があたる場所や、湿度の高い場所での保管は避けてください。
ATTENTION
靴底のはがれに注意!
靴底のゴム(ポリウレタン)は4~5年で劣化してはがれてしまいます。
保管方法によってはもっと寿命が短くなることがありますので、お出かけ前には必ず確認を行ってください。
登山靴メーカー
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スポルティバ
イタリア:1928年創業
「for your mountain」
北イタリア、ドロミテ山麓で創業し、魅惑的な自然に囲まれた場所で登山靴の開発・製造を続けています。 この本社では自社工場が稼働し最高水準の品質を追及しています。 -
シリオ
日本:1993年創業
欧米とは異なる日本人の足型を追求し、日本人に多い足の長さと幅の比率「10:4」の足型を基準に3つのワイズ(幅)でラインナップを構成しています。 登山靴の命であるフィッティング性能を第一に、「足幅」「かかとの高さ」「硬さ」の特徴をひとつにした「P.F.コンセプト」が歩きやすさを実現しています。
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キャラバン
日本:1954年創業
日本山岳会隊のマナスル登頂のアプローチシューズとして開発されて以降、長い時を経て履きやすさを磨きあげてきたキャラバンシューズ。 『軽く、履きやすく、歩きやすい』登山靴を開発し続けています。 創業以来、代々受け継ぎながら進化を続けています。
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メレル
アメリカ:1981年創業
大自然から都市空間を幅広くサポートする世界160ヶ国で愛されるブランド。 「北米で最も機能的で快適な靴」に選出された創業当時以来貫き続けるポリシーのもと、 クオリティとともに「新しさ」へのチャレンジ精神も持ち続けています。
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ザンバラン
イタリア:1929年創業
北イタリア、ドロミテ山麓に本社があり、 「新しい技術も取り入れながらも良質な素材を使いイタリア国内での生産を続ける」というポリシーのもと、 より快適な登山を行えるよう山を愛するスタッフ達によって開発が行われています。
公益社団法人日本山岳ガイド協会
認定登山ガイド 荻野 なずな
好日山荘プロガイドがおすすめ!登山靴(レディース)
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日帰りハイキングに
MERRELL モアブ 2 ミッド ゴアテックス
適度に足首を守りつつ柔らかな履き心地で軽快に歩け、低山の散策や日帰り登山に便利。ハードな登山には不向き。
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小屋泊や日帰り登山に
LA SPORTIVA トラバース X5 GTX ウーマン
全体的に適度な硬さをを持ちながら柔軟性も兼ね備えた最も一般的で汎用性が高いモデル。
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テント泊縦走や積雪時に
LA SPORTIVA トランゴタワーGTX ウーマン
全体的に強固な作りで、アッパーもソールも固めのため歩行時にはあまり曲がらない。体と荷物の重さをしっかり支えてくれ、高山の岩場や雪の上でも強い。